日本は昔から物価が高いことで知られています。確かに、東京や大阪などの人口密度の高い都市に住むと生活費は高くなりますが、小さな田舎町に住むと意外とそうでもありません。
そうはいっても、日本での生活は何かと費用がかかり、生活費に余裕がないのなら、それなりに節約が必要でしょう。そこで、まずは食費を見直してみてはいかがでしょうか。
食費は、何を買うかによって大きく違ってきます。numbeo.com によると、輸入食品や輸入食材を買う食生活にすると、1 日あたり約 1,447 円、1ヶ月あたり 約44,863 円かかるそうです。
一方、日本に近い国や日本の食材を使った食生活にすると、1日あたり約1,102円、1ヶ月あたり34,863円だそうです。
ただし、ベジタリアンやビーガンの方は、日本は野菜や果物が海外より高いので、それぞれもう少し食費は嵩むかもしれませんね。
こうして比較してみると、日本の食品や日本の旬の食材を買う方が、食費を安く抑える事ができる事が分かります。また、スーパーマーケットで特売品や終業間近の値引き品を購入すれば、もっと安く出来ますよね。ただ、スーパーマーケットのパッケージ付きの商品のパッケージ代がもったいないと思われるなら、地元の個人商店で購入するのもいいかもしれませんね。
1.買い物へ行く回数を減らす
食材の買い出しは、週に2~3回にして、必ず「買い物リスト」を作り持っていくようにしましょう。大事なのは、リスト以外の物は買わないようにする事です。リスト以外で目に留まったものは、その場で買う事はせず、家に帰ってもう一度考えてから、ネットスーパーで買うようにしましょう。
買い物に行く前には、食品庫と冷蔵庫の中身を確認して下さい。残り物で食事を賄う事ができれば、食費の節約になりますし、フードロスも避けられます。
また、日本のスーパーマーケットでは、毎週のように特売が大々的に開催されています。日頃から特売情報をチェックして、何が安いのか把握しておきましょう。そうすれば、食費を節約できますからね。
2.コスパの良い食材を購入する
先ほども言いましたが、地元の製品や食材を活用すれば、それなりに食費が抑えられます。例えば、日本の主食である「お米」なんてどうでしょうか。お米は日本の主食であり、様々な調理方法でアレンジできるだけでなく、安くてヘルシーでもあります。まとめ買いするとコスト効率の良い食材です。例えば、茶碗28杯分に相当する2kgのお米は、980円程度で手に入ります。仮に1日1杯食べるとすると、1か月もつという事になりますね。
また、日本ならではの食材といえば、「味噌」です。スーパーマーケットで安く手に入れる事ができます。昔ながらの味噌汁にはもちろん、マリネ、ソース、ドレッシングとしても使えますし、焼き菓子にも利用できますよ。
お勧めなのが、うどんそば、ラーメンなどの麺類です。生や冷凍で売られており、110円ほどで買えます。様々な料理や食事にアレンジできるため、用途が広く便利に使えます。
また、豆腐(1パック98円)、鶏むね肉(500g348円)、卵(1パック168円)、キャベツ(1個173円)、もやし(18円)、玉ねぎ(3個入り1パック204円)などもコストパフォーマンスの良い食材です。栄養価が高いだけでなく、様々な調理方法でアレンジが楽しめます。
3.作り置きをする
同じものを続けて食べることにこだわりがない人であれば、食事の作り置きが便利です。一週間分の食事をまとめて作り、冷凍しておくのです。昼食や夕食時に再加熱して食べましょう。
作り置きのメリットは、一週間分まとめて作るので、食材の無駄を最小限に抑えることができることです。また、調理を一度に済ますので、ガス、水道、電気など光熱費の節約にもなり、事前に献立を考えるので栄養バランスの取れた食事にもなります。そして、なにより毎日「今日何を食べようか」頭を悩まさずに済むことがストレスの軽減に役立ちます。
4. ポイントを貯める
日本で買い物をするときに、店員が必ずと言っていいほどポイントカードや会員カードの有無を尋ねます。それらは、日本での買い物に欠かせないアイテムです。
貯めたポイントで食料品や医薬品などを購入すれば節約になりますし、購入した費用の数パーセントがポイントで還元されるので、ちょっとした貯蓄にもなります。
特に普及率が高いポイントカードは、「Tポイントカード」です。ファミリーマートなどのコンビニエンスストア、東武ストアネットショップ、家電量販店、さらにはレストランなどでも利用できます。200円ごとに1ポイントが付与されるので、ポイントが貯まれば、それで商品を購入できます。
同じく、セブンイレブンで使える「nanacoカード」も大勢の人々が利用しています。200円分の商品を購入すると、1ポイントが付与されます。
他にも、独自のポイントカードを導入しているスーパーマーケットもあります。例えば、「オーケーストア」では、独自の会員カードを発行していて、割引サービスが受けられます。
5.食費がかからないレシピ
日本には、コストパフォーマンスのいい食材や商品を使って、安く簡単に作れて健康的かつ栄養もきちんと取れるレシピがたくさんあります。
例えば「おにぎり」です。お米の中に、鰹節、野菜、魚などの具材を入れて海苔で巻くおにぎりは、いろんな栄養が一度に取れ、安価にしかも簡単に作れます。
納豆ご飯や卵かけご飯も、簡単でお勧めですよ。
冬の到来で温かい料理をお探しなら、「味噌汁」や「おでん」がお勧めです。味噌汁は、お湯の中に豆腐やわかめを入れて、味噌を溶きます。それだけで食べてもいいですし、ご飯や鶏肉などのおかずと組み合わせて、セットで食べることもできます。「おでん」は、昆布とカツオ出汁の中に、大根やじゃがいも、こんにゃく、卵、練り物などを入れて煮込む鍋料理です。簡単ですのでぜひ作ってみて下さいね。
また、ご飯が余ってお困りの時は、「オムライス」「カレー」「焼飯」などにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
麺類が好きなら、キャベツ、ニンジン、キノコ、たんぱく質が豊富な豚肉などの安くて新鮮な食材を入れて、「焼きそば」を作ってみてもいいですよね。
まとめ:地元の食材を使って、作り置きしながら、残り物をアレンジして料理すれば、毎月、食費を20,000円程度に抑える事は十分に可能です。