梅雨ならではの花といえば、やっぱり紫陽花ですよね。6月中旬から7月中旬にかけて咲き、お庭、自宅、お寺の境内などを色鮮やかに彩ります。
日本には多様な品種が存在し、色のバリエーションも非常に豊かです(パステルブルー、ディープブルー、ピンク、紫など)。ちなみに、紫陽花の色は、土壌の酸度によって変化します。土壌が酸性であれば青系の色、アルカリ性であれば赤系の色になるんですよ。
矢田寺 (奈良)
「矢田寺」(奈良県郡山市)は、関西有数の紫陽花の名所です。境内には約1万株の紫陽花が咲き誇り、長い石段を上ると、美しい絶景が目の前に広がります。観光客に人気があるのも頷けますよね。また、矢田寺に向かう道中には、屋台や紫陽花をイメージしたお菓子を売る土産屋もあります。
日頃は、矢田丘陵を散策がてら、矢田寺を訪れる観光客が多く、それほど賑わってはいません。ですが、紫陽花の時期になると、あじさいを一目見ようと、矢田寺周辺が大勢の観光客で賑わいます。もし、今後矢田寺へ行く機会があるのであれば、人懐っこい鹿が放し飼いにされている「奈良公園」にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
アクセス
近鉄郡山駅から「矢田寺」行きのバスに乗車して、終点の「矢田寺」で下車しましょう。
なお、入山料は無料です。(※6月上旬から7月上旬は、700円の入山料が必要です。)
白山神社 (東京)
「白山神社」(東京都文京区)にも、梅雨の時期になると、美しい紫陽花が咲き誇ります。白山神社と隣接する白山公園の紫陽花と合わせると、なんと3,000株にも及ぶそうですよ。また、神社の境内では、30年以上前から「文京あじさいまつり」が開催されており、開催期間中は様々なイベントが催されます。
アクセス
都営地下鉄三田線「白山」駅から徒歩3分、東京メトロ南北線「本駒込」駅から徒歩5分です。
明月院 (神奈川)
東京から南に1時間ほど離れた鎌倉には、「あじさい寺」として人々に親しまれている「明月院」があります。
毎年、大勢の観光客が、色鮮やかな美しい紫陽花を見るために、明月院(もともと禅興寺の塔頭でした)を訪れます。なんといっても青色の紫陽花が有名です。他の場所では花菖蒲も咲いており、こちらも綺麗ですよ。
ただ鎌倉は、東京からのアクセスが良い事もあって、週末や祝日になると、大勢の人々で賑わいます。もちろん、混んでいても一見の価値はありますが、できれば人混みの少ない平日に訪れるといいかもしれませんね!
他にも、鎌倉には「鎌倉大仏」や美しいビーチ、ハイキングスポットなど、たくさんの見どころがあります。これから明月院を訪れる方は、ぜひ他の観光スポットにも足を運んでみて下さいね。
アクセス
JR北鎌倉駅から徒歩10分です。
なお、拝観料は500円です。(ただし、6月は拝観料が異なります。)
藤森神社 (京都)
関西にある紫陽花の名所といえば、藤森神社(京都市南部・伏見)もその一つです。6月になると、約3,500株の紫陽花が咲き誇り、辺り一帯が色鮮やかに彩られます。また、ここは「勝運と馬の神社」「端午の節句発祥の神社」としても知られています。
近くには、有名な「伏見稲荷大社」もあります。紫陽花を見た後、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
アクセス
JR藤森駅から徒歩5分です。
また、参拝料は無料です。(※あじさい苑は300円が必要です。)
箱根登山電車(あじさい電車)(神奈川)
箱根登山鉄道を利用すれば、箱根湯本駅から強羅駅まで約40分です。車窓からは、富士箱根伊豆国立公園内の雄大な山々や渓谷、緑豊かな森など、風光明媚な景色が楽しめます。箱根近辺では、この電車が人気のあるスポットの一つとなっています。また、強羅駅から箱根登山ケーブルカーに乗車すれば、山頂まで行く事ができますよ。
お寺の境内などではなく、少し趣向を変えて紫陽花を楽しみたい方は、これを機に乗車してみてはいかがでしょうか。梅雨の時期になると、線路の両脇に色とりどりの見事な紫陽花が咲き誇り、私たちの目を楽しませてくれます。電車に乗りながら紫陽花が楽しめるなんて、とてもユニークですよね。また、夜間特別運行列車に乗車すれば、ライトアップされた紫陽花も楽しめますよ。
アクセス
箱根湯本駅には、東京からのアクセスや小田原駅(小田急線)からのアクセスが便利です。
なお、1日乗車券は1,580円です。
日本の紫陽花は、一見に値します。紫陽花が見られる期間は、一年のうちごくわずかです。お花が好きな方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!
日本には、紫陽花の名所がたくさんあります。大ぶりで色鮮やかな紫陽花が見れるスポットは、他にもいっぱいあると思いますよ。
これを機に、お住まいのビレッジハウスの近辺を散策してはいかがでしょうか。お住まいの近くにも、紫陽花の名所があるかもしれませんよ!