海外で生活していると、わくわくすることもありますが、不安に感じることもあると思います。新しい文化を知り、体験できるということは海外に住んでいるメリットですが、その時に少しでも日本語を勉強しておくと、スムーズに現地での生活に移行することができます。日本語は、数ある世界の言語の中でも習得が難しい言語のひとつといわれていますが、少しでも知っておくとその効果は大きいかと思います。
日本に引っ越すと、大都市圏では英語を耳にする機会が多くあります。ですので、日本語があまり話せなくても生活できます。しかし田舎に行くと、英語はあまり通じなくなります。日本の学校では英語は必修科目なのですが、日本人の平均偏差値(英語)は、アジア諸国の中でも特に低いといわれています。なので やはり生活するには基本的な日本語をいくつか知っておくと便利だと思います。これから、基本的な単語やフレーズをいくつか見ていきます。何かの際に役立つことがあるかもしれません。
ひらがな/カタカナ
日本に引っ越して来たら、まずは基本的な日本語の文字であるひらがな、カタカナ(英語でいうアルファベット)を勉強することをお勧めします。中国から伝来した漢字とは違って、ひらがなは日本人が日本人のために作った文字です。英語のアルファベットとは違って、ひらがなはそれぞれの文字というよりも、音節で構成されています。
日本語の1文字=1音節になります。修飾子である濁点と半濁点を使えば、文字の読み方が変わります。カタカナとひらがなで読み方が変わるということはありませんが、文字の外観が変わって、カタカナはひらがなより角ばったものになります。カタカナは主に外来語にあてられます。外来語を表現したいときには、必ず用いられます。
日本の至る所で、ひらがな、カタカナ、漢字を目にすることになるでしょうが、日本語のすべてを理解する、読めるようになるというのはなかなか難しいと思います。しかし、基本的なひらがな、カタカナ、漢字を勉強しておけば、何かの際に役に立つことがあるかもしれません。日本へ行く前に基本的な日本語を勉強しておけば、自分が知りたい情報は入手しやすくなるはずです。
挨拶
日本人とうまくやっていくためには、挨拶のマナーを正しく理解しておくことが求められます。日本人は、第一印象を重視する傾向があります。あなたに抱いた第一印象によって、態度やふるまいが変わることもあります。特に 挨拶する上では手順というものはあって、挨拶する場合とタイミングによって、求められるマナーは変わってきます。
カジュアルな場で日本人と会うときは、相手がそのようにしたのであれば、軽くおじぎして、握手をしながら自己紹介をしてもマナー違反にならないことがほとんどです。基本的には、「(あなたの名前)といいます。よろしくお願いします。」でかまいません。これは、単に自分の名前を言っただけなのですが、お会いできて嬉しいという意味合いがあります。
これは、カジュアルな場で初めて会う時に使われる一般的な挨拶になります。その時に、出身地や好きな食べ物、趣味をいっしょに伝えてもかまいません。「好きな食べ物は(食べ物の名前)です。」とか「趣味は(趣味の内容)です。」というように伝えてください。このような内容を相手に伝えることで、相手と親しくなるきっかけになることがよくあります。初めて会った人に対しては、こういうちょっとした事から人柄を推察したいと思う人がほとんどではないでしょうか。しかし、日本人はどちらかというと親しくなるまでに時間をかけるタイプが多いので、あまり詮索しすぎないよう気をつけましょう。
正式な挨拶というのは、新しい上司に会うというようなタイミングで求められます。しかし、新しい上司と会う時にフォーマルな挨拶のマナーを知らなかったとしても、咎められることはほとんどありません。最大限の敬意を払って、出過ぎた行動をとらないようにしましょう。おそらく、名刺をもらうことになるでしょうが、名刺は頂いた相手の顔として扱うようにしてください。すぐにポケットにしまわないで下さい。先方が片づけるまでは、自分も片づけないようにしましょう。
初めて会う相手への挨拶で注意すべき点について、いくつか紹介しました。ですが、マナーが完璧でなくてもそんなに気にしなくて構いません。落ち着いて、ミーティングをうまく乗り切ってください。
お願いする
自分の知りたいことを相手に尋ねてみるというのは、とても簡単です。例えば、食べ物を注文したり、目的地への道順を尋ねたいときは、相手に「お願い」してみましょう。なにか探しているものがあるときは、その商品の名前を言ってから「お願いします」(Pleaseの意味)や「ください」(Please give me)と言ってみてください。
例えば、ハンガーショップに行ったとします。そのときに、「ハンバーガー下さい。」といえば何の問題もありません。日本に滞在している人であれば、皆この表現を知っているのではないでしょうか。この言い方を覚えておけば、何かあった際に役に立つことがあるかもしれません。
どこにあるかを尋ねたいときは、「どこに(場所や物が)ありますか?」と尋ねてみてください。そこに「トイレ」「駅」など、自分が探している物の名前を入れてみるようにしましょう。道に迷ってしまったときにも使うことができます。どうしても日本語が思い浮かばないという場合には、英語を話したりジェスチャーを使って、相手とコミュニケーションをとってみましょう。
役に立つ表現やフレーズなど
日常生活で役に立つ表現やフレーズについて、いくつかまとめました。
Toire- toilet Shinbun- newspaper
Pan- bread Saifu- wallet
Eki- station Okane- money
Densha- train Tabemono- food
Denwa- phone Nomimono- drinks
Ketai denwa- cell phone Osake- alcohol
Here are some phrases that can help you get around japan.
Sumimasen- Excuse me. Gomenasai- I’m sorry.
Dozo- Please do/go ahead. watashi wa (name) des- My name is___.
Onaka suita- I’m hungry. Tasukete kudasai- Please help me>
(place) ni ikitai- I want to go to__ . Doko ni (place)- Where is ______?
Ima nanji des ka?- What time is it? Yoroshiku onegaishimas- Nice to meet you.
本屋に行けば、日本語のフレーズをまとめた書籍を入手することができます。簡単な言い方やちょっとした表現がまとめられています。
ここで紹介したものは、あくまでもほんの一部です。しかし、これらは、日本でちょっとしたやりとりをするときに役に立つと思います。日本に行く前に、日本語や日本でのマナーについてできるだけ勉強しておいてください。そうすれば、日本での生活にスムーズに移行できることでしょう。