アパートのお部屋探しの際、角部屋を希望される方は少なくありません。角部屋は中部屋と比べて窓が多く、日当たりの良さや風通しが良いなどの理由から人気があります。しかし一方では、角部屋には留意すべきデメリットも存在します。
そこで本記事では、角部屋のメリットやデメリット、中部屋との違いなどを紹介します。ぜひ、お部屋探しの参考にしてください。
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角部屋と中部屋とは?
角部屋(かどべや)とは、マンションやアパートなどの建物内の各階の端に位置するお部屋を指します。角部屋の特徴として、隣接するお部屋が一つだけであることが挙げられます。角部屋は他にも「角住戸(かどじゅうこ)」や「端部屋(はしべや)」と呼ばれることも。
一方で、廊下の端に位置する部屋は一般的に「端部屋(はしべや)」と呼ばれ、屈折した部分にあるお部屋を「角部屋」と区別する場合もあります。
中部屋とは、重合住宅などで並列に配列された住戸の内、両隣に別の住戸に挟まれたお部屋を指します。つまり、角部屋以外のお部屋が中部屋というわけです。例えば、端から201・202・203・204・205と住戸が並んでいる場合、201と205は角部屋となりそれ以外が中部屋となるのです。
中部屋は、角部屋と比較すると窓が少ないため採光性や通気性に劣りますが、外気が入りにくい分、冷暖房効果が高く寒さや暑さなどのトラブルが少ないといえます。
メリット①2面窓による日当たりが良く風通しが良い
角部屋では一般的に、正面と側面に窓が2面に設置されています。そのため、明るいお部屋が多く換気がスムーズに行えるためカビや湿気を防げます。
また、角部屋ではキッチンやお風呂に窓がある物件も多いのもメリットのひとつ。キッチンやお風呂に窓がない場合は、居室の窓と玄関を開けないと換気できません。
なお、玄関を開けっぱなしにするのは防犯面も気になる所です。キッチンやお風呂の臭いや湿気が気になる方は、換気しやすい角部屋の物件を検討すると良いでしょう。
メリット②隣人との騒音トラブルが少ない
集合住宅で多い騒音トラブル。足音やドアの開閉、掃除機や洗濯機の音、人の声やテレビ(音楽)など、さまざまなものがあります。
中部屋と比べると角部屋は、隣接するお部屋が少ないため騒音トラブルに遭う確率が減ります。それと同時に自分自身の生活音も伝わりにくいため、隣人に迷惑を掛けるリスクも少なくなるでしょう。
さらに角部屋の最上階では、上の階に居住している住人の足音に悩まされることもなくなります。できるだけ、騒音トラブルを気にせず静かに暮らしたいと考えている方は、角部屋がおすすめです。
メリット③プライバシー面で優れている
角部屋は通常、各フロアの端に位置しているため、玄関前の廊下を通るのは自分や家族以外で通ることはほとんどありません。また角部屋の玄関前は人が通らないため、廊下に面している中部屋と比較するとお部屋を覗かれるリスクが軽減され、プライバシーが保てます。
デメリット①気温の変化を受けやすい
熱の出入りはドアや窓のような開口部が多いため、窓が多い角部屋は外気温の影響を受けやすいといえます。冬に使用する暖房は58%の熱が放出され、夏の冷房時では73%の熱が入ってくるといえます。
そのため、窓が多い角部屋では冷暖房の効きが悪くなってしまい、効かせるために冷暖房の設定を強くすることで電気代が高額となってしまうでしょう。
ただし、窓を複層ガラスや断熱サッシにすることで、窓の断熱性能を大幅に改善できます。つまり複層ガラスや断熱サッシを採用している物件なら、光熱費が必要以上にかかることはありません。
デメリット②窓が多いため遮音性が低く結露しやすい
角部屋は窓が多い方が良いとイメージされている方も多いでしょう。しかし、窓が多いと外の音が聞こえやすくなったり、結露が発生しやすくなったりするデメリットも。
窓が多いと外の音が室内に聞こえやすく、大通り沿いの物件では騒音に悩まされることも少なくありません。さらに、窓が多いと結露が発生しやすくなるため、こまめな換気やサーキュレーターなどで空気を循環させるなどの対策が必要となるでしょう。
デメリット③家具の配置が難しい
角部屋のような窓が多いお部屋では、家具の配置が難しいといえます。窓の近くに家具を置くと日焼けしてしまいますし、テレビやパソコンのような精密機械は直射日光による熱は好ましくないため窓際には置けません。
そのため、角部屋では家具の置き場に困ったり、デットスペースができてしまい考えていたよりもお部屋が狭くなったりすることもあるでしょう。置きたい家具が多い方や、生活動線にこだわりたい方は、角部屋を選ぶのは避けた方が良い場合もあります。
角部屋と中部屋それぞれの特徴
角部屋と中部屋はそれぞれにメリットやデメリットがあります。また、お部屋に向いている人の特徴も併せて確認していきましょう。
角部屋の特徴
窓が2方向にあるため、景観が良く開放感があります。また、窓を開けると通気性が良い点がメリットだといえるでしょう。なお、角部屋の隣は片方しかないため、騒音トラブルに遭う比率が少なくなります。さらに、最上階なら上の階の生活音に悩まされることもありません。
一方で、角部屋は窓が多いため結露が発生しやすく、夏は暑く冬は寒いのが特徴的です。また窓が多いと遮音性が低くなります。特に、道路沿いの建物の場合は音が聞こえやすくなります。なお、中部屋と比べると角部屋は家賃が高めに設定されている場合が多いといえるでしょう。
「角部屋」をおすすめする人の特徴
- 周囲からの騒音を気にせず暮らしたい
- 家賃が高めでも快適な生活環境が欲しい
- 窓が多く、明るくて換気しやすいお部屋が良い
- 景色が良いお部屋で生活したい
- お部屋の前の廊下を他人が通らない環境が希望
中部屋の特徴
中部屋は、両隣にお部屋がある分、角部屋よりも騒音トラブルに遭う可能性が高くなります。しかし、両隣にお部屋があるからこそ、気温に左右されず寒い時期でも暖かく過ごせるメリットも。更に、中部屋は気温差が低いため冷暖房の効きが良く、電気代をおさえられるでしょう。
「中部屋」をおすすめする人の特徴
- 季節ごとの温度変化に悩みたくない
- 冷暖房の効きが良く快適な環境で住みたい
- 建物の音を気にせず静かな環境で暮らしたい
- 家具をたくさん設置したい
- 家具の日焼けを回避したい
角部屋と比べると中部屋との大きな違いは、窓の数量と隣接しているお部屋の数です。単純に、メリットやデメリットだけを比べるのではなく、角部屋か中部屋のどちらが自身の生活に合っているのか、しっかりと検討することが大切です。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。