「長期の出張が決まった」「仮住まいを探している」といった場合、必要な期間だけ契約できるマンスリーマンションの利用が便利です。年単位の契約が前提となる一般的な賃貸住宅とは異なり、1カ月からの契約ができるため必要な期間だけ気軽に利用できます。
そこで本記事では、マンスリーマンションの契約期間や初期費用について、主な利用者やメリット・デメリットを解説します。マンスリーマンションを契約したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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マンスリーマンションの契約形態と契約期間

マンスリーマンションの契約期間は、最短30日(1カ月)から最長でも1年未満(364日)が一般的です。30日以上であれば1日単位で契約ができ家賃も日割りになるので、必要な期間だけ無駄なく借りられます。
また、一般的な賃貸物件の契約形態は「普通借家契約」となり、借主の希望により契約期間を更新できます。しかしマンスリーマンションの契約形態は「定期借家契約」となるため、あらかじめ期間が決まっています。
なお、マンスリーマンションの契約更新の制度はありませんが、次の入居者が決まっていなければ、再契約して引き続き利用できることもあります。
契約形態 | 契約期間 | |
一般的な賃貸物件 | 普通借家契約 | 一般的に2年間の契約期間となることが多い |
マンスリーマンション | 定期借家契約 | 1ヶ月以上1日単位 |
ウィークリーマンション | 旅館業法 | 1週間以上1日単位 |
▶︎ 敷金・礼金・仲介手数料が不要
マンスリーマンションは、一般的な賃貸物件でかかる、敷金・礼金・仲介手数料が不要です。一方で、家賃や光熱費はやや割高に設定されていることもありますが、トータルで換算すると、数カ月程度の利用であれば一般の賃貸よりもお得に住めます。
ただし、通常の賃貸では、退去時に発生するハウスクリーニング代や修繕費は、あらかじめ預けていた敷金から差し引かれる仕組みですが、マンスリーマンションは敷金がないため、退去時の清掃費用を契約時に支払うのが一般的です。
また、通常の使用であれば問題ありませんが、万が一お部屋を著しく汚したり、家具・家電などの備品を破損させたりした場合には、別途で修繕費が請求されるケースも。通常の賃貸物件と同様に、室内を丁寧に使用するようにしましょう。
マンスリーマンションの主な利用者

マンスリーマンションを利用している利用者のうち、約60%は法人契約で、主に出張や研修などビジネス目的でのご利用が中心です。また、海外から訪れる観光客の方にも利用されています。
また、「新しい職場や学校が決まっているけれど、まだ住む場所が見つからない」「今の住まいは退去日が迫っている」といった状況で、一時的な住まいとして活用されるケースもあります。
さらに少数ではありますが、「いろいろな街に住んでみたい」というライフスタイルを実現するために、数カ月ごとに拠点を変えてマンスリーマンションを利用される方もいます。
- 出張や研修、単身赴任など、ビジネスシーンでの滞在先として
- 住まいのリフォーム期間中の一時的な居場所に
- 大学受験や就職活動に集中するための滞在拠点として
- 家族の入院に付き添うための近隣滞在先として
- 一人暮らしのシミュレーションに
マンスリーマンションのメリット

- 家具・家電付きですぐに暮らせる
マンスリーマンションには、ベッド、ソファ、テーブル、カーテン、照明、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機など、生活に必要な家具・家電がひと通り揃っています。
入居したその日からすぐに生活がスタートでき、新しく家具を買い揃える手間も出費も抑えられるのが魅力のひとつです。設置されている家具や家電の種類は物件によって異なるため、事前に公式サイトや案内資料で確認してください。
なお、不足している家具・家電がある場合でも、オプション料金を払うことでレンタルできる可能性もあるため、事前にチェックしておくと安心です。
- ライフラインの手続きが不要
通常の引越しでは、水道や電気、ガスなどの契約手続きが必要です。しかし、マンスリーマンションでは、ライフラインはすでに開通しているため手配する必要はありません。
近年では、インターネットも完備されている物件が増えており、テレワークや動画視聴も問題なく利用できるでしょう。また、マンスリーマンションでは、光熱費なども含めた「定額プラン」が一般的。住まいにかかる費用をあらかじめ把握できる点も大きなメリットだといえます。
- 初期費用を抑えられる
通常の賃貸では、敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料など、入居時に多くの費用がかかります。一方、マンスリーマンションでは、こうした費用が不要なケースがほとんど。
費用が必要になるのは、家賃・管理費・水道光熱費・退去時の清掃費などの料金だけです。ただし、初期費用の内容は物件や運営会社によって異なるため、契約前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
- 保証人・保証会社は不要
通常の賃貸契約では、家賃滞納などに備えて保証人を立てるか、保証会社を利用する必要があります。しかし、マンスリーマンションではそのような手続きは基本的に不要です。
また、契約時に1ヶ月分の家賃などを前払いするスタイルが一般的。契約満了とともに退去することを前提としているため、保証人や保証会社が必要ないのです。「急いで住まいを見つけたい」「保証人を頼みにくい」そんな方にとって、スムーズに入居できるマンスリーマンションは、大きな魅力だといえるでしょう。
マンスリーマンションのデメリット

- 一般的な賃貸よりも家賃が割高
エリアや設備によって金額は異なりますが、マンスリーマンションの家賃は、一般的な賃貸物件よりも1.5〜2倍程度割高です。しかし、マンスリーマンションは家具・家電が備え付けられていることや光熱費が定額であることを前提に家賃を判断すると良いでしょう。
- 家賃は一括前払い
マンスリーマンションは、敷金や礼金などの初期費用は不要ですが、家賃は一括前払いを求められます。契約時には、まとまった費用を用意する必要があります。
- 事前に内見できない
マンスリーマンションは直前まで入居者がいることが多く、事前の内見ができません。そのため、一般的な賃貸住宅と同じように内見ができないため、イメージ通りの部屋かどうか分からない部分があります。
しかし、空室であれば問題なく内見できるため、気になった物件を見つけたら問い合わせをすると良いでしょう。
ビレッジハウスでは、敷金・礼金・手数料・更新料が無料(※)です。初期費用を節約したい方は、お気軽にお問い合わせください。
※契約内容や審査の結果により、敷金をお預かりする場合がございます。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。