日本では、「3月が学校と会計年度の終わり、4月がその始まり」となっていて、刷新と変化の時期となっています。ほとんどの文化や宗教において、「春」は再生と新たな生命の象徴と評されており、この時期に学校と新年度の始まりが設定されるのも納得がいきます。
日本では、この時期の変化を「新生活が始まる」と表現します。英語では「新たな生活が始まる」となりますが、この前後の時期に人々は家を探したり引っ越しをして、新しい新天地で、仕事を始めたり、学校に転校したり、大学に入学します。
このように生活が変化する事で、不安に陥る事もあるかもしれませんが、避けていては前へは進めません。変化を受け入れてこそ、自分の新しい居場所ができるのであって、今までいた快適な環境から抜け出てこそ新しい冒険の旅に出ることができるのです。
今回は、こうした新生活の変化を乗り切るために、人々がよく経験する5つの悩みと、不安やストレスを最小限に抑える方法をご紹介します。
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1. 朝起きられない
初めて一人暮らしをする若い人から、「朝起きられない」という悩みをよく聞きます。そんな人は、自分だけの朝のルーティーンを作ってみましょう。そうすれば、朝をスムーズにスタートできるようになりますよ。
多くの研究によると、人間はルーティーンを設定することによって、次のように成長が促されることが明らかになっています。
- 日常生活がルーティーン化される。
- 本人に、スケジュールを管理しているという自覚が芽生える。ルーティーンを維持できる。
- ストレスが軽減し、健康が良好に保てる。睡眠や生活の質が改善される。
しかし、その中で人々が一番守れないルーティーンが「朝のルーティーン」です。朝は、少しでも長く寝ていたくて、いつの間にかルーティーンが途絶えてしまうのも分からなくはありません。ですが、少し考えてみて下さい。寝過ごしてしまい、慌ただしく朝の用意をしていると、忘れ物をしたり、ミスをしてしまうなど、その日は落ち着いて過ごすことができなくなってしまいます。
そこで、朝は出勤前(在宅勤務なら仕事を始める前)の90分~2時間前に起きる事をお勧めします。そうすれば、日常に次のような「贅沢」をもたらしてくれます。
- 自然な目覚めで起床できる
- シャワー浴びて、気分を一新できる
- 軽くストレッチ、運動ができる
- 美味しい朝食が食べられる
- 職場や学校へもっていくお弁当を作る事ができる
- 「自分の時間」が持てる
さらに、前の晩に次のような準備をしておくと、
- 職場や学校にもっていくカバンに、荷物を詰めておく
- 翌日に着る服を選んでおく
- 朝食や昼食に使う食材を準備しておく
朝の時間を最大限有意義に使う事ができます。
あなたが朝型人間ではない場合は、仕事や学校が始まる1週間前ぐらいから、朝1時間早く起きる「練習」をしてみましょう。何よりも継続する事が大事です。アラームを設定する事はもちろんですが、眠たいからといってスヌーズボタンを押さないようにして下さいね。
2. 新しい職場での悩み
新生活を始める人が直面する不安がもう一つあります。それは、初日に対する漠然とした恐怖です。恐怖は、次のような要因によりもたらされます。
- 新しい同僚
- 新しい環境
- 仕事内容への不安
- 様々な情報
日本での生活では、特に第一印象が重視される傾向にあります。それに、優秀でなければというプレッシャーに苛まれ、神経をすり減らしてしまう事がよくあります。入社初日のストレス、心配、不安を最小限に抑えるためにも、次の事に気をつけるようにしましょう。
- 通勤方法を事前に確認しておきましょう。電車やバスなど、どの路線に乗るのか調べておくべきです。できれば、入社する前に、通勤に時間がどのぐらいかかるかを自分の足で確かめておきましょう。そうすれば、何時に起きるべきかを逆算する事ができます。
- 会社のドレスコード (規定がある場合) に従いましょう。これは、第一印象を良くするのに役立ちます。
- 約束した時間は守るようにしましょう。
- 誰にでも誠実かつフレンドリーに接しましょう。ただし、調子がよい、押し付けがましいという印象にならないように気を付けましょう。
- 簡単な自己紹介を準備しておきましょう。
- 特に初日は、あれこれ質問しても構いません。意欲があるとみなされ、積極的な姿勢は評価されるはずです。
- 同僚の仕事を注意深く観察することで、多くのことを学ぶことができます。
- 仕事の後にランチやドリンクの誘いに応じると、同僚や顧客とのネットワークができ、つながりを築くのに役立ちます。
3. 家事の時間を確保しづらい
「家事」を面倒に感じるかもしれませんが、家事をしなくては生活が成り立ちません。一人暮らしなのか、パートナーや家族と暮らすのかによって、家事の内容は異なりますが、いずれにせよ家事をするための時間は確保する必要があります。
最も効率的なのは、「家事の日」を設定することです (週末になる事が多いと思います)。 この日は、家の掃除、ゴミ出し(日本では、ゴミ収集日の前後に設定した方がいいかもしれませんね)、食料品の買い出しなどをまとめてするようにしましょう。
在宅勤務をしている人は、仕事の合間にちょっとした家事がこなせるため、ある程度の柔軟性があります。 例えば、昼休みに食料品の買い出しに行ったり、休憩時間に「キッチンカウンターを拭く」「1~2部屋に掃除機をかける」「洗濯物を干す」なんてこともできますよね。
ハウスメイト、パートナー、家族と一緒に住んでいる人は、家事の分担について話し合ってみる事をお勧めします。公平に家事を分担する事も大事ですが、得意な家事や好きな家事を引き受けてもらうというのもいい方法かもしれませんね。
4. お金の管理
初めて一人暮らしをする学生や、新卒として初めてフルタイムの仕事に就くと、ついつい嬉しくて散財したくなるかもしれませんが、昨今の経済の現状とパンデミックから回復途中であることを考えると、ここはしっかり貯めておくべきかもしれません。
家計は、ライフスタイルとお金に関する価値観によって大きく異なりますが、一般的には収入の50%で家賃、請求書、食費、交通費を賄い、あとの30%を物品、娯楽、贅沢品を購入し、残りの20%を貯蓄にあてる事が多いようです。もちろん、これはあくまでも一般論であり、人によって異なります。
そうはいっても、ある程度計画的に使うのはいいことかもしれません。必要な食費、日用品、交通費などは予算を組むといいかもしれませんね。また、公共料金や請求書の支払いなどは、毎月銀行から自動的に引き落としされるように、口座振替を設定する事もできます。
最後になりますが、雨の日や緊急事態に備えて、毎月の収入の一部を貯蓄しておく事も必要です。日々の口座とは別に、貯蓄しておく事が大切です。
5. 孤独に苛まれる
人間は本質的に社交的な生き物ではありますが、家族や友人と離れての人生の新たな出発に、孤独や不安を感じる事は珍しくはありません。孤独感をうまくやり過ごす人もいますが、それが難しければ、次のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
- ランチや仕事後の飲み会への誘いに乗って、職場の人たちと交流を深める
- 家族や友人と連絡を取り合うように努める
- ジムに行ったり、アクティビティに参加して、人との出会いや交流のきっかけを増やしてみる
- 近所の人たちと交流する
- 地元の慈善団体で、ボランティアに参加する
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。