2022年の調査によると、日本には約800の大学があり、大学・短期大学への進学率は、男性57.6%、女性58.7%(2023年7月統計調査実施)でした。また、その前年の2021年時点では、大学生は293万人で、そのうち24万2444人が留学生である事が分かっています。
日本に留学している学生のほとんどが、社会科学を専攻しており(約76,301人)、関東地方に集中しています(約122,383人)。日本学生支援機構(JASSO)のデータによると、中国からの留学生が多数を占めています(約114,244人)。
日本での生活費と学費
大学生の一人暮らしにおける一番の問題は、学費と生活費ではないでしょうか。
学生の専攻、生活スタイル、保険の内容などにもよるかと思いますが、一般的に日本の大学における留学費用は、平均、国立大学では約817,000円、私立大学では約1,146,819円となっています。内訳として、生活費として月額約93,000円~108,000 円、学費として大学は年額820,000~3,200,000円、大学院では年額820,000円~1,100,000円が必要となります。
また、家賃としては、大学の寮で暮らすと月額約12,000円~、自分で賃貸を借りると月額約57,000~85,000円が必要です。いずれもワンルームです。
そして、光熱費は、寮以外の人は、月平均5,000 ~10,000 円掛かります。大体、ガス代3,000円、水道代2,000円程度です。もちろん、季節やライフスタイルによって異なります。
他に、教科書代として約3,000円~、携帯電話やWi-Fiにかかる費用として約6,000円程度が必要になります。
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学業とバイトの両立
学生の中には、学費や生活費をアルバイトで補う人も見受けられます。アルバイトはお金を得るだけでなく、社会経験を積むのにも役立つので、学生にとってはいい方法だと思います。ちなみに、留学生は週28時間まで、休日や長期休暇中は40時間まで働くことができます。東京の最低賃金である時給1,041円(2022年時点)で仮に28時間フルで働いたとすると、1週間で12,500円のアルバイト代が手に入る事になります。
アルバイトをする学生の多くは、運送会社、レストランの厨房、コンビニ、ホテルなどで働いています。留学生でも、英語を教えるのであれば、日本語の知識はいらないため、働くことができますよ。留学生1,000人を対象とした2023年の調査では、留学生の69.9%が1~2個のアルバイトをしているようです。
アルバイトのメリットは、なんといっても経済的に余裕が出てくることです。収入が得られれば、学費や教材代の足しにすることもできますし、余裕があれば、交際費に回すこともできます。交際が広がれば、友人や人脈もできますし、日本語の上達にもつながります。
一方デメリットは、働く事で自由に使える時間が少なくなるため、趣味や友達と遊ぶ時間が少なくなります。場合によっては、学生としてのワークライフバランスが崩れてしまい、学業に支障をきたすこともあるかもしれません。
家事
育った環境に応じて、家事は慣れている人もいれば、そうでない人もいます。しかし、そうはいっても、一人暮らしを始めた大学生にとって、初めて部屋を掃除し、責任を持って生活を維持するのは大変なことだとは思います。ですので、ここは、社会に出る準備期間と位置づけて、両親に家事全般を教えてもらいながら、この機会に、少しずつ家事を覚えていってはいかがでしょうか。
幸いなことに、日本の100円ショップに行けば、便利で使い勝手の良い掃除用品が多数取り揃えられています。おかげで、さほどお金をかけずに、スムーズに家事が終えられますよ。留学生の方、ぜひ活用してみて下さいね。
ホームシック
ホームシックは、「家を離れることによって引き起こされる苦痛と、家や愛着を抱いている快適さへの憧れ」と定義されています。また、ホームシックで悩む人の中には、引きこもり、抑うつ症状や不安症状、集中力の低下などの症状が見受けられます。
一人暮らしを始めたばかりの大学生が、ホームシックになる事は珍しいことではありません。これは特に、地理的に遠く離れた国からやってきた留学生に当てはまります。
ホームシックは、誰にでも起こりうる症状です。ですが、メールやビデオ通話、電話などで、故郷にいる家族や友達と頻繁に連絡を取り合うなど、何らかの対策を講じ、新しい環境に適応する事も必要です。もし可能であれば、スケジュールや予定を見ながら、週1回または月1回の頻度で実家に連絡する日程を組んでみましょう。あるいは、実家と同じルーティーンで過ごす、学生支援センターに相談する、クラブ活動やサークル活動に参加するなど、他の方法も試してみましょう。
最後に
最後になりますが、大学生にとって初めての一人暮らしは色々と大変です。助けや緊急の対応が必要な時にすぐにサポートできるシステムがないため、悩んだり苦労したりする事も多いかと思います。繰り返しにはなりますが、問題の対処には、こうすればいいという普遍的な方法はありません。ですが、一般的な解決策として、「在学中に友人とのつながりや独自のコミュニティを構築する」「学生支援サービスを利用する」「故郷の家族や友人と連絡を取り合う」など、ありきたりな方法ではありますが、この方法で問題なく、日常生活に対応できると思います。
一人暮らしが不安な人は、他学生と同居する寮生活も選択肢の一つかと思います。ですが、プライバシーが気になる人は、月額2万円程度の手頃な家賃で暮らせる「ビレッジハウス」の賃貸物件をお考えになられてはどうでしょうか。英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語などの多言語でカスタマーサービスサポートを提供しているので、留学生の方でも問題なく利用できると思いますよ。