賃貸物件のオーナーは、借主がどんな人物なのか、とても重要視します。オーナーが質問をして、借主の回答内容によっては、実際の契約が難しくなる場合もあります。特に、問い合わせ時点での借主のバッグラウンドや、以前借りていた物件での様子について、聞かれることが多いです。あなた自身が、オーナーに 問題のない良い人物と認識してもらうことで、賃借物件での生活がしやすくなるということは、容易に想像できますよね。そこで ここでは、オーナーに最終的に好印象を持ってもらうためのポイントをいくつか紹介したいと思います。
支払歴をクリーンにしておく
引っ越す前には、家賃はもちろんですが、必要な支払いはすべて終えておきましょう。特に 税金、健康保険の費用は必ず支払っておくようにしましょう。オーナーは、それらの支払いに滞りがないかどうかを把握することで、家賃を滞納しない人かどうかを見分けようとします。もし、支払いの遅延が何度もあったり、支払いの催促を受けたことがあるという場合は、オーナーの許可が下りにくくなるかもしれません。自分の支払える金額に相当した家賃(一か月分)を設定している不動産を探すようにしましょう。さもないと、オーナーから居住を断られてしまったり もしくはオーナーの所有している物件から退去するように求められることがあります。
ルールを守るようにする
賃貸物件のアパートや住宅で設けられている基本的なルールを守らないことが原因で、トラブルにつながることがあります。よくある事例として、例えば、日本では部屋の壁が薄い傾向にあるため、うるさくしないようにする、ペットを飼わないようにする、他の住人にはマナーを守るといったものが挙げられます。たとえ契約後でも、ルールを守らず不安を感じた場合は、強制的に立ち退きを求められることがあります。特に、ペット関連の条項に違反した場合には、すぐに立ち退きを求められることがあります。特に、マンションやビルの住居では、独特のマイルールを設けている物件も見受けられます。ですので、マンションが設けているルールや事情は、できるだけ早くに把握するようにしてください。借主自身について、何も質問されることがないよう、問題ないようにしておくことに越したことはありません。
オーナーの許可なく、部屋を改造しないようにする
オーナーの許可が特にない限りは、部屋を改造するということは禁止されています。ほとんどの契約書に記載されているのですが、見落としていたり、読まずにサインしてしまうことがほとんどです。例えば、釘を使って壁に絵をかけたり、画びょうで壁に穴をかけるということは禁止されています。他にも、部屋の壁に塗装する、別のものを新たに実装するなど、部屋の基本的な内装を変えるということは禁止されています。もし、禁止されていること、そうでないことについてしっかりと把握できていないという場合には、もう一度オーナーに確認してみることをお勧めします。
これには、部屋や床へのダメージも含まれています。木の床に傷をつけてしまった、または故意に壁に穴を開けてしまったという場合は、あなたに責任があります。引っ越し先のアパートで生活をはじめるときは、注意するようにしてください。住んでいる部屋は、あくまでも借りているものです。あなたが退去した後は、違う人が借りることになります。もしオーナーが、修理が必要だと判断した場合には、敷金が返金されなくなるだけでなく、修理代が新たに請求されてしまうことになりかねません。問題を起こすことなく、普通にきちんと生活できているという印象を持ってもらうことができれば、これからも住み続けていくことができるでしょう。
ゴミを正しく分別するようにする
他にも、基本的なことであるにもかかわらず、守られにくいルールとしては、ごみの分別、収集に関するルールが挙げられます。もし、ごみの分別、収集が毎回正しく行われないという場合は、近隣やオーナーとのあいだで大きなトラブルに発展する場合があります。週ごとの収集スケジュールを確認し、ごみを正しく分別するようにしましょう。正しく分別できていない場合には、苦情がすぐによせられます。ごみの分別方法について、あまりよく理解できていないという場合は、近所に住んでいる人に質問してみましょう。そして教えてもらったあとは、きちんと決められた曜日に決められた種類のごみを出すようにしましょう。自分のごみではないのに、あなたのごみを正しい場所に移動してくれている人がいるとしたら、それはその人にとって大きなストレスになります。それに、ごみには悪臭が発生します。虫も発生し、収集業者の方が収集しづらくなることも考えられます。後々のトラブルにならないように、ルールをしっかりと守っていきましょう。
ルールを守り、他人を招き入れるようにする
大人である限り、いかなる時もいかなる場所でも、自分がしたいと思うことをしていい権利は持っています。しかし、アパートに住む以上は、そこでに住む大勢の人間が気持ちよく生活できるように、生活する上でのルールが存在します。新しく入居してきた人の動向をじっと監視している特定の人たちなどはいませんが、あまりにも迷惑な場合は、何らかの方法でオーナーに対応を求める人もいるでしょう。また、人を招く場合でも同様です。好きな時に人を部屋にまねくことはかまいませんが、引っ越しの時や人と談笑したりする時には、声や生活音が大きくなりがちで人に迷惑を掛けているかもしれないということを覚えておきましょう。そうでないと 大家さんや管理人・管理会社などにも、クレームがあげられることになります。たまに、アパートの部屋で、パーティーを開くということが契約違反になることがあります。人を部屋に泊めたりする時は 10日程度が二重専有にならない目安になります。しばらくの間、友だちが滞在するというのであれば、全く問題はありません。しかし、友だちがずっと、あなたと同じ部屋で生活を共にすることはできません。そんな事をしていると、近くの部屋に住んでいる人の誰かが、友だちの存在を他の人に話をしてしまいます。自分が住んでいるアパートに、思いもよらない人物が住んでいることが明らかになれば、苦情が寄せられる事でしょう。他の住民から オーナーとあなたが苦情をできるだけ言われないようにするためには、こういったことをできるだけしないようにしてください。
オーナーに不信感をもたれずに、良好な関係を築いていくようにすることは、さほど難しいことではありません。マンションが設けている基本的なルールを守ることができれば、苦情を言われる事もありません。しかし、このルールを守るという事が、あなたにとって必ずしも簡単なことでもないかもしれません。隣に住んでいる住人に、苦手感を持つようになることも考えられます。住人の生活状況や性格によっても、苦手に感じるかどうかが変わってくると思います。できるだけストレスなく住めるよう、ルールを常に心に留めておいてみてください。そうすると、日本での生活をもっと楽しめるようになるでしょう。