「上の階がうるさくて眠れない……腹が立つので天井ドンしたい!」
「上の階の騒音に対して、どのような対策があるの?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
上の階がうるさいとき、我慢できずに天井ドンしてしまう人もいるでしょう。しかし天井ドンは、上の階の人が逆ギレしてトラブルになるケースもあるのでおすすめしません。
そこで今回は、上の階がうるさい場合に天井ドンしない方が良い理由とおすすめの対策方法を5つ紹介します。集合住宅の騒音問題にお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
天井ドンはできるだけしない方が良い
上の階がうるさい場合、イライラして天井をドンとしたくなる場合もあるでしょう。しかし、上の階がうるさくても、天井ドンはしないでください。
天井ドンは時間や頻度、強さによって不法行為に該当する場合があります。
例えば、天井ドンをすることで、上の階の人が精神的苦痛により心身が不調となった場合、逆に自分自身が加害者となってしまいます。生活騒音に関する明確な法律規制はありませんが、天井ドンが控訴に繋がるリスクもあるため注意が必要です。
また、天井ドンして物件の天井に傷やへこみができてしまうと、退去時に修繕する必要があります。状態にもよりますが、天井の修繕に高額な退去費用を請求されることも珍しくありません。
さらに天井ドンをしたところ、更に大きな音を出したり自分の部屋のインターホンを押すなどの仕返しをされたりすることも。被害の拡大や危険な目に合わないよう天井ドンはせずに、以下の項目で説明する5つの方法で対策しましょう。
1.手紙を書いて上の階のポストへ入れる
対策として、手紙を上の階の人のポストに入れる方法もあります。ただし、手紙で伝える場合以下の3つのポイントに注意してください。
- 匿名にする(差出人は記載しない)
- 騒音の内容や時間などわかりやすく記載する
- 淡々と冷静な文章を心がける
例文は以下の通りです。
202〇年〇月〇日
〇〇号室〇〇様、突然のお手紙失礼いたします。
この度、〇〇様の生活音についてお願いしたいことがあり、お手紙を書かせていただきました。深夜、〇〇様の洗濯機や掃除機などの音が、お宅から響いてくることが多々あります。
〇〇様にも事情があるかと存じますが、夜遅い時間(特に〇時以降)はご配慮いただけると幸いです。大変恐縮ですが、もし改善していただけない場合は管理会社に相談することも考えております。
突然のお願いではございますが、何卒ご理解いただけますようよろしくお願い申し上げます。
なお、手紙を上の階の人のポストに入れる際、特定されないよう注意してください。
2.管理会社に相談する
上の階の人へ手紙を入れても騒音問題が解決しない場合は、証拠を集めてから管理会社に相談しましょう。
集合住宅でありがちなのが、当事者が発している音が騒音だと自覚していないケースがあることです。そのため、自宅内で騒音の録音や動画を収集し、客観的な証拠を揃えた上で管理会社に相談し適切な対処を依頼してください。
3.警察に通報する
管理会社に対応してもらっても解決せず、精神的苦痛や健康被害が出ている場合は、騒音の様子を録音や動画を撮影した上で警察に通報する方法もあります。
警察では、どの部屋の住人がどのような騒音があるのか、そして自身の名前や住所などが聞かれるようです。生活騒音に関する警察の対応は、基本的に注意するのみが一般的です。
多くの加害者は、警察から注意を受けることで抑止力となり、騒音に対して気を付けるようになります。また、通報した人が誰なのか加害者はわからないので安心です。
4.耳栓を使用する
「上の階の人にアプローチをしたくない」という方は、耳栓を利用するのも騒音対策のひとつです。耳栓といっても現在では、耳の形を選ばなくても使用できるものやイヤホンタイプのデジタル式などさまざまな耳栓が販売されています。
耳栓の選ぶ基準は「遮音性(防音性)」「つけ心地」「用途」の3つ。その中でも遮音性(防音性)が気になるポイントですよね。一般的に普通の声(50db)では、20NRRの耳栓を使用するとささやき声(30db)まで抑えられます。
しかし、遮音性に優れていてもつけ心地が合わないものはストレスになります。耳に合わないものは痛みが発生したり隙間ができて音が漏れ聞こえたりするため、自分に合ったものを選びましょう。
なお、耳栓を使用しても騒音が聞こえなくなるわけではありませんが、耳栓を活用することで騒音によるストレスを緩和できます。耳栓の素材は、ポリウレタン製のものよりイヤホンで使用されているシリコン製が耳から抜けにくく音をシャットアウトするためおすすめです。
5.引っ越しを検討する
上の階の騒音が更にひどくなったり仕返しをされたりするなど、恐怖を感じることがある場合は、引越しを検討してください。ただし新しい集合住宅へ引っ越しする場合は、以下の5つのポイントをおさえ、騒音が気にならない賃貸物件を選びましょう。
- 建築構造を確認する
騒音が気にならない賃貸物件を選ぶには、建築構造の確認が大切なポイントです。集合住宅の建築構造では、一般的に「鉄筋コンクリート」と「鉄骨造」の2つに分けられます。その中で防音性に優れているのは鉄筋コンクリート構造の建物です。
鉄筋コンクリートでは、鉄の骨組みにコンクリートを流し込んでいるため、壁の密度が高く遮音性(防音性)に優れています。一方で、鉄骨造や木造の建物は、遮音性が低く音を通しやすい傾向があります。さらに壁が薄い建物だと、隣人の話し声や物音などが聞こえやすいため騒音を回避するには避けた方が良いでしょう。
- 物件の立地条件を確認する
騒音が気にならない生活するには、物件の立地条件も重要です。例えば、物件の近くに電車が通る路線がある物件は、電車が通る音や地響きなどの音が気になるかもしれません。
また、多くの学生が出入りするお店や施設、小学校や幼稚園などがある場合もどのような音環境なのかチェックしましょう。
- 住人の様子を確認する
静かな暮らしを実現するには、同じ物件に住んでいる人にも影響されます。例えば、小さな子どもやペットがいる物件では、足音や鳴き声が気になるでしょう。
物件の内覧だけでは細かい状況を確認することは難しいですが、できる限り住人はどんな方が住んでいるのか、事前に確認することが重要です。
- 壁の厚さを確認する
壁の厚さを確認するには、内覧時に壁を軽く叩いて確認してください。コンクリート構造の場合、壁を叩くと硬く詰まったような音がします。
一方で、石膏ボードを使った壁は叩いた感触が軽く、高音が内部に反響しやすい音がします。一般的にコンクリートの壁は防音性が高く、石膏ボードを使用した壁は防音性が低いといわれています。
- 共有スペースを確認する
騒音が気にならない賃貸物件を選ぶには、共有スペースにあるゴミ捨て場やポストなどをチェックしましょう。住人のマナーが良いかどうか、そしてエレベーターに騒音に関する注意書きがないかどうかなど確認してください。
騒音に対する注意書きや住人のマナーが良くない場合は、騒音トラブルに遭遇する可能性があるため注意した方が良いでしょう。
心機一転、騒音を回避するために引っ越しを検討したいけど、静かに暮らせる賃貸物件を探すのが大変だと思っている方は、ビレッジハウスへご相談ください。
騒音を気にしなくても良い暮らしが実現する、賃貸物件を探すお手伝いをさせていただきます。