コンビニエンスストアというのは、形態に違いはあれど、世界中どこへ行っても必ず見かけます。
今回は、日本とアメリカのコンビニエンスストアの似ている点と違う点について紹介したいと思います。
世界を旅行したり外国へ行くと、行く先々で必ず見かけるものがあると思います。その最もたるものが、コンビニエンスストアだと思います。 自国のものと異なる形態であったり、母国とは違うものが売っていたりすることもありますが、それ自体の在り方は世界共通ではないでしょうか。
しかしその「利便性」については、日本とアメリカでは異なります。
今回は、日本とアメリカのコンビニエンスストアを比べて、その違いを紹介したいと思います。
日本のコンビニ
アメリカと日本のコンビニエンスストアを比べるにあたって、それぞれの国のものの様相を思い出してみましょう。日本では、コンビニエンスストアを設置するにあたって一定のルールがあります。それは、商品ごとに棚が分けられているなど、日本人として理にかなったものとなっています。例えば、薬が必要なときにドラッグストアに行ったとしますよね。 そこでは食品も売られていますが、主に薬、ヘルスケア商品、衛生用品、掃除用品など、関連した商品を取り扱うようになっています。
日本でコンビニエンスストアに行くと(日本人はコンビニと呼んでいますが)、スナックやドリンク、ちょっとしたものを買うことができます。
米国のコンビニエンスストアには、ガソリンスタンドやポンプが設置されていることがほとんどです。合衆国や地方自治体が、ここを利用するお客さんのニーズを想定して、併設する施設の内容を決めています。お土産物や小型家電に特化したお店が入っていることもあれば、レストランが入っていることもあります。日本のコンビニの事業内容は、アメリカのものと変わりませんが、同じ敷地内で関連性のないサービスや商品を売っているということはなさそうです。
似ている点
日本とアメリカのコンビニエンスストアの似ている点をあげてみました。
- どちらのコンビニエンスストアも、商品を手早く買って素早く帰る事ができる立地に集中して設置されています。必要なものを帰宅途中に即座に買えるというメリットがあります。多くのコンビニエンスストアでは、スナック、飲み物、ちょっとした衛生用品が幅広く取り揃えられています。
- 旅行しているときに立ち寄ったり、仕事で一服したいときに利用できる休憩エリアがあります。日本のほうが数は多いかもしれませんが、休憩エリアを設けているコンビニエンスストアがほとんどです。
- どちらの国でも、トイレと洗面台は誰でも自由に使うことができます。アメリカでは、商品の購入と引き換えにしかトイレと洗面台の使用を認めていないところもあります。
- 近隣の利用客が多そうな場所に設置されています。
- 日本とアメリカで、同じブランドのコンビニエンスストア(セブン・イレブン、サークルKなど)が展開されています。
違う点
今度は大きな違いを見ていきたいと思います。
- 日本全国のコンビニエンスストアでは、料金の支払いができます。バーコードがついている請求書を持っていきさえすれば、支払い手続きを進めることができます。バーコードを専用の機械にかざしてください。その後、請求書に記載されている金額を現金で支払います。店員から、控えとして受領印を押したレシートがもらえます。
- 日本のコンビニエンスストアでは、ほぼ全国で24時間体制をとっています。一方でアメリカでは、深夜の営業はしていないコンビニエンスストアがほとんどです。(セブン・イレブンなどの一部の店舗は除きます。)
- アメリカのコンビニエンスストアには、ガソリンスタントがあることがほとんどです。ポンプが設置されていないコンビニエンスストアというのは非常にまれです。日本でもコンビニエンスストアとガソリンスタンドの組み合わせは見かけますが、近接しているものの、道路を挟んでコンビニエンスストアとガソリンスタンドがあるという形態をよく見かけます。
– 日本全国のコンビニエンスストアでは、惣菜を売っているコーナーがあります。そこで買った惣菜を持ち帰ることができます。パスタ、サンドウィッチ、揚げ物など、どのコンビニエンスストアでも一般的な惣菜を買うことができます。中には、地元でとれた食材を一般的な価格で売っているコンビニエンスストアもあります。
- 日本ではアマゾンで買った商品をコンビニに配達してもらって、コンビニで保管してもらうこともできます。自宅近くの提携しているコンビニに配送してもらえるオプションがあるので、利用すれば最大5日間保管してもらえるようです。
- オプションを利用するには別途保管料がかかるようですが、忙しいのであれば便利なサービスではないでしょうか。
ごみを捨てたいと思っても、日本の街中ではごみ箱をあまり見かけません。その中でコンビニだけは、ごみ箱を設置しています。
日本では、現金を利用する人がほとんどですが、最近は、物を買う時にクレジットカードを使って買い物がしやすくなりました。コンビニエンスストアでも、Pasmo/Suicaカード(電車に乗車するときに使うカード)を使うことができます。また自動販売機でも、Suicaを使えるようになりました。
日本とアメリカのコンビニエンスストアそれぞれに、メリットとデメリットがあることは一目瞭然です。どちらのコンビニエンスストアも、帰宅途中にさっさと簡単に軽食を買って帰れるという点に重点を置いているのは同じです。日本のコンビニエンスストアを見ていると、アメリカのコンビニエンスストアに倣っているところもありますが、地域に限定して展開しているコンビニエンスストアも見受けられます。
このように、違いを比べてみると面白いですよね。旅行者は、自分が行ってみたコンビニについてよく話題にします。日本に滞在しているのであれば、母国と日本のコンビニエンスストアを比べて違いを探してみてはどうでしょうか。