洗濯機から「変なニオイがする」「洗濯物に黒っぽいカスやホコリが付く」など、改善方法が分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。それらは、洗濯槽に黒カビが発生していたり、糸くずフィルターや排水フィルターにゴミが溜まっている可能性があります。そこで本記事では、簡単にできる洗濯機の掃除方法やおすすめの洗剤について紹介します。
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洗濯機ゴミ取りネットの掃除

タテ型式の洗濯機のゴミ取りネットは、洗濯中に発生する糸くずやホコリをキャッチします。そのため、定期的に掃除しないと詰まりの原因となり、洗濯物に汚れが再付着してしまうことも。洗濯機の故障につながる可能性もあるため、洗濯後は毎日、ゴミを取り除いた方が良いでしょう。
▶︎掃除に必要な道具
- 使い古しの歯ブラシ
- バケツ
- 漂白剤
▶︎掃除の手順
①フィルターの取り外し
洗濯機の電源を切り、糸くずフィルターを洗濯槽の側面から取り外します。フィルターの種類は主に「ネット型」と「プラスチック型」の2種類があります。お使いの洗濯機の取扱説明書を確認し、正しい方法で取り外してください。
②ゴミを取り除く
フィルターが乾いている状態で、手や歯ブラシを使って糸くずやホコリを取り除きます。ネット型の場合、裏返してゴミを取ると効果的です。乾いた状態の方がゴミを取りやすいので、洗濯直後ではなく、乾燥してから行うと良いでしょう。
③水洗いとつけ置き洗浄
バケツに水を張りフィルターを浸します。水につけたまま歯ブラシで汚れを優しくこすり落とします。特に、ネット型のフィルターはカビが繁殖しやすいため、定期的に漂白剤を入れてつけ置きをするようにしましょう。
④乾燥と取り付け
洗浄後、フィルターをしっかりと乾燥させます。濡れているとカビが繁殖しやすい環境を作ってしまうため、完全に乾かしてから元の位置に戻してください。
洗濯機の排水フィルターの掃除

画像出典:Panasonic
ドラム式の洗濯機にある排水フィルターは、洗濯中に出る糸くずやゴミをキャッチします。そのため、定期的な掃除を怠ると、排水の詰まりやカビの発生、さらには洗濯物への汚れが再付着といった原因になることもあります。そのため、排水フィルターは、1週間に1度の目安で掃除するのがおすすめです。
▶︎掃除に必要な道具
- 浴室用洗剤(塩素系のカビ取り剤がおすすめ)
- 使い古しの歯ブラシ
- 雑巾
▶︎掃除の手順
①事前準備
排水フィルターを外す際、水がこぼれる可能性があるため、洗濯機の周囲に雑巾やバケツを置いておきましょう。
②排水フィルターの水抜き
排水フィルターを外した際に水がこぼれないように洗濯機の「脱水」コースを選択し、1~2分間運転してフィルター内を水抜きをします。
③排水フィルターの取り外し
洗濯機の電源を入れたまま、排水フィルターのつまみを回して取り外します。水が出てくる場合があるので、雑巾で受け止めながら取り外してください。
④フィルターのゴミを取り除く
取り外したフィルターに溜まった糸くずやゴミを手で取り除きます。ホコリが固まっている場合は、ぬるま湯(45~50℃)に浸して柔らかくすると取り除きやすくなります。
⑤フィルターの洗浄
浴室用洗剤をフィルターにかけ、歯ブラシでこすり洗いをします。カビや頑固な汚れがある場合は、ぬるま湯に適量の漂白剤を加えた溶液にフィルターを15〜30分間浸け置きすると効果的です。
⑥洗濯機側のフィルター奥の掃除
フィルターを外した後の洗濯機内部にも汚れが溜まっています。歯ブラシなどで奥のホコリや汚れを取り除き、浴室用洗剤を使ってこすり洗いをしてください。掃除中に水や洗剤が床に漏れないよう、雑巾やバケツを活用しましょう。
⑦フィルターの取り付け
掃除が完了したら、フィルターを元の位置にしっかりと取り付けます。取り付けが不完全だと、洗濯機のパネルにエラーが表示されることがあるため注意してください。
⑧動作確認
軽くすすぎ洗いと脱水をして、正常に動作することを確認します。問題がなければ、排水フィルターの掃除が完了です。
洗濯機の洗剤投入ケースの掃除

洗濯機の洗剤投入口は、洗剤や柔軟剤が直接触れるため、放置すると洗剤の残留物やカビやヌメリなどの汚れが蓄積してしまいます。洗剤投入口の掃除は、月に1回程度がおすすめです。
▶︎掃除に必要な道具
- 浴室用洗剤
- 使い古しの歯ブラシ
- 雑巾
▶︎掃除の手順
①ぬるま湯をかける
洗剤投入口と柔軟剤投入口に100mlのぬるま湯を入れ、そのまま15分ほど放置してください。投入口部分にもぬるま湯をかけて汚れを柔らかくします。柔軟剤投入トレーが取り外しできる場合は、外して掃除します。
②こすり洗いをする
柔らかくなった汚れを雑巾で拭き取り、表面にある髪の毛やほこりを取り除きます。そして、浴室用洗剤を少しかけ、歯ブラシで汚れをこすり洗いをしましょう。手が届きにくい汚れには、綿棒を使うのがおすすめです。
③もう一度ぬるま湯をかけて水拭きをする
汚れが落ちたら、ぬるま湯をかけて水拭きをしてください。掃除後、排水をしたら掃除は完了です。排水できているかどうか不安な方は、一度空運転しても良いでしょう。
洗濯槽の掃除

画像出典:Daiya 公式
洗濯槽は、衣類から出る汚れや洗剤の残りなどにより汚れています。洗濯槽に黒カビや雑菌などの繁殖により、洗濯物にニオイが付いてしまったり汚れが再付着してしまったりすることも。なお、洗濯槽の掃除は1〜2ヶ月に1回が目安とされています。
▶︎掃除に必要な道具
- 市販の塩素系漂白剤や洗濯槽クリーナー
- ゴミすくいネット
▶︎掃除の手順(槽洗浄コースがない場合)
①ぬるま湯を入れる
汚れを浮かせるために40〜45度のぬるま湯を、洗濯槽が浸かるくらい貯めます。そしてお湯が入ったら、5分程度回してください。
②洗剤を入れて汚れを浮かす
酵素系漂白剤をお湯の中に入れます。洗剤がお湯に反応するとシュワシュワと音を立てながら泡立ちます。15分程度、隅々まで行き届くように洗濯機を回してください。
③2〜3時間以上浸け置きする
15分洗濯機を回したら停止させ、2〜3時間以上浸け置きします。特に、洗濯機のニオイが気になったり、汚れがひどい場合は、5時間程度浸け置きすると良いでしょう。
④汚れをすくい取る
浸け置きが終わったら、約10分間洗濯機を回します。なお、浮いてきた茶色や黒っぽいカスは、ゴミすくいネットで浮いている汚れカスを取り除いてください。
⑤汚れがなくなるまですすぎと脱水する
汚れカスを取り除いたら、洗濯機を脱水モードで運転して内部の水を排出します。そして、新しい水を入れて再度洗濯機を回します。汚れカスが浮いてくる場合は再度すくい取り、出なくなるまで続けてください。
▶︎槽洗浄コースがある場合
槽洗浄コースがある場合は、前述のように40〜45度のお湯を洗濯槽が浸るくらいまで入れてください。そして、塩素系漂白剤や洗濯槽クリーナーを入れて槽洗浄コースを開始するだけです。
おすすめの洗剤や掃除グッズ
洗濯槽の洗剤には「酵素系」と「塩素系」があります。酵素系の洗濯槽洗剤は、過炭酸ナトリウムにより強い発報作用で、こびりついた汚れをはがす作用があります。なお、こまめに洗濯槽を清掃する場合は、酵素系がおすすめです。
塩素系の洗濯槽洗剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分となっており、強い殺菌能力があり、カビを分解しながら落とします。カビを取り除いて、ニオイ対策もしたいという方は塩素系の洗濯槽洗剤が良いでしょう。
▶︎おすすめの酵素系漂白剤

画像出典:OXI CLEAN
オキシクリーンの「洗濯槽クリーナー」は、酸素の泡が洗濯槽内で広がり、汚れやニオイを効果的に分解します。ドラム式や縦型など、さまざまなタイプの洗濯機に対応しており、1回分ずつの個包装で計量の手間が省けるため便利です。

画像出典:シャボン玉石けん
シャボン玉石けんの「洗たく槽クリーナー」は、無添加石けんと重曹を組み合わせているため、洗濯槽の裏側に隠れた黒カビや汚れを引き剥がします。
▶︎おすすめの塩素系漂白剤

画像出典:LEC公式
レックの「激落ちくん 超強力洗濯槽クリーナー」は、高濃度の塩素系成分が黒カビや汚れを強力に分解します。また、縦型やドラム式、二槽式などの洗濯機に対応しており、防サビ剤配合なのでステンレス槽でも安心して使用できます。また、洗濯機の標準コースで短時間の洗浄ができるため、短時間で掃除をしたい方におすすめです。
▶︎洗濯槽ゴミすくいネット

画像出典:Daiya 公式
洗濯槽の掃除で発生するカビや皮脂汚れ、洗剤の溶け残りなどのゴミを効果的にすくい取るための専用ネットです。目の細かいメッシュ生地で小さなゴミもキャッチし、全長約39cmの長い持ち手により、洗濯槽の底まで届いて手が濡れにくくなっています。
なお、使用後はネットを取り外してゴミをそのまま捨てられるため清潔に保てます。また、市販の排水口用ストッキングタイプの水切りネット(浅型)を交換用ネットとして使用が可能です。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。