近年では、夏になると30度を超える真夏日が続き、35度以上の猛暑日になることも珍しくありません。気温が高くなると冷房の効きが悪くなり、熱中症へのリスクも高まります。
そこで本記事では部屋が暑くなる原因や、涼しい部屋を作るポイントを6つ紹介します。ぜひ、夏の暑い季節でも快適に過ごせるよう参考にしてください。
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部屋が暑い原因
- 夏の強い日差しが部屋に差し込む
夏は冬と比べると、太陽光の入射角が直角に近いため、地表の温度が上がりやすく熱を強く感じます。そのため、夏は太陽光が窓から直接室内に差し込み、壁や天井などの家全体が暑くなりその熱が室内にこもってしまい、部屋全体の温度が上昇するのです。
- 熱が部屋にこもる
室内は屋根や壁などによって密閉されているため、熱がこもってしまいます。日が落ちて、外が涼しくなってきたとしても部屋が暑いのは、室内にこもった熱がそのままの状態となり暑さが残っているためです。
また、室内にあるパソコンや冷蔵庫などの家電製品から放出される熱も部屋を暑くする原因となることも。そのため、使用していない家電製品は電源を切ることをおすすめします。
- 湿度が高い
夕方、玄関を開けた瞬間「ムワッ」と暑く感じたことはありませんか?部屋を閉め切った状態のまま放置しておくと、熱だけでなく湿気もこもってしまうので蒸し風呂のような状態になります。気温は同じでも、湿度が高い方が体感温度は高くなり外よりも暑く感じます。
涼しい部屋の作るポイント①日差しを遮る
窓から差し込む日差しは、部屋全体の温度を上昇させます。レースのカーテンだけでは、十分な熱を遮れていない可能性があります。とはいえ、厚手のカーテンは熱を遮ってくれますが、風通しが悪くなるメリットも。
そこでおすすめなのが、遮熱カーテンです。遮熱カーテンは、直射日光を遮るだけでなく、窓から入る熱も遮断するため、部屋が暑くなるのを防ぎます。
また、すだれやサンシェード、オーニングを設置するのも部屋を涼しくする方法のひとつです。熱い日差しを遮るだけでなく、外部に取り付けることでガラスやサッシとの間に空気の層を作り、窓から室内に伝わる熱を減らす効果があります。
さらに、目隠しの役割も果たすため、カーテンを開けて風を取り込んでも、外から室内を覗かれる心配がありません。
涼しい部屋の作るポイント②LED電球に付け替える
白熱電球を使用している場合、LED電球に付け替えるだけで部屋の温度上昇を抑えられます。LEDの温度特性は、白熱電球に比べて低い温度で発光することです。
白熱電球が点灯すると、その表面温度は100~180℃の高温になりますが、LED電球は約50℃に留まります。つまりLED電球は部屋の温度上昇を抑えられ、部屋が暑く感じる原因を軽減できるのです。
さらにLED電球は、1時間あたりの電気代が約0.23円と安価です。年間で比較すると、蛍光灯が約995.72円、白熱電球が約5,159.64円かかるのに対し、LED照明は約660.8円しかかかりません。したがって照明をLED電球に切り替えると、照明にかかる電気代を大幅に削減できます。
涼しい部屋の作るポイント③風通しを良くする
部屋に熱がこもらないよう、風通しを良くするのもひとつの方法です。暑いからといって部屋を閉め切った状態では、熱の逃げ場がありません。日中は直射日光が部屋に入らないよう遮りつつ、早朝や日が暮れた夕方以上に窓を開けて換気してください。
また、日中に帰宅した際、部屋が暑いと感じた場合は、いったん窓を開けて熱や湿気を逃がしてあげましょう。暑いからといって換気せずエアコンを付けるより、換気で熱や湿気を取り除いた方が冷房の効きも良くなります。
涼しい部屋の作るポイント④リネン素材を取り入れる
室内の暑さ対策には壁や窓だけでなく、ソファやファブリックなど布製品にも注目する必要があります。
部屋で涼しく過ごすには、リネン製品を取り入れるのがおすすめです。リネンは繊維の中が空洞になっており、通気性が優れています。また速乾性もあるため、汗をかいても快適に過ごせるでしょう。
リネンは夏には体熱を逃がし、冬には繊維内の空気層が断熱材となり暖かさを保ちます。一年中快適に過ごせるリネンは魅力的な素材といえます。
涼しい部屋の作るポイント⑤観葉植物を取り入れる
涼しい部屋を作るために、観葉植物を取り入れるのも良いでしょう。植物は、湿度が高くなると水蒸気を発生させます。発生した水蒸気が蒸発する際、気化熱によって周囲の空気が冷却されることで室温を下げる効果があります。ただし、観葉植物は熱に弱い種類が多いため、以下のような観葉植物をおすすめします。
- ベンジャミン
葉が多く室内で育ちやすいベンジャミンは、室内の湿度を保ち、温度を下げて暑さを和らげる樹木のひとつです。また、葉が豊かに茂るベンジャミンを選ぶことで、木の下や周囲の植物に対して森林キャノピーのような役割を果たします。夏の間は定期的に水を与え、適度に明るい場所に置くと良いでしょう。
- インドゴムの木
インドゴムノキのような葉が大きく数も多い植物は、空気中に多くの水分を放出するため、冷却効果が高いといえます。インドゴムの木は根から水分を吸収し、葉の裏側にある気孔から水分を放出する植物。水やりは土が均一に湿るように少しずつ与えましょう。設置場所は明るい場所が適していますが、直射日光には当たらないように注意してください。
- アグラオネマ
空気中の有害物質を浄化する能力でも知られているアグラオネマ。蒸散量が多いため周囲の湿度を高める効果もあります。美しい斑入りの葉を持つ品種など、魅力的な種類が豊富にあります。アグラオネマの魅力は、水や日光が少なくても育てられる点です。家の日当たりの悪い場所でも観葉植物を取り入れることができます。
- ヤシ
ヤシの葉には二酸化炭素を取り込み、酸素を放出する多くの小さな気孔があります。つまり、葉の表面積が大きいほど、より多くの酸素を生み出すことができます。ヤシは見た目が美しいだけでなく、夏の間に室内をトロピカルな雰囲気を演出してくれるのも魅力的。お手入れは週に一度、霧吹きで水をかけてあげると元気な状態を保てます。
- サンセベリア
多肉植物のサンセベリアは葉に多くの水分を含んでいるため、蒸散時には冷たい水蒸気を空気中に放出。さらに酸素を生成するので、熱帯夜でも涼しさを感じられます。また、ベンゼンやホルムアルデヒドなどの空気中の有害物質を除去する能力もあります。サンセベリアは、日当たりの良い場所に置くのがおすすめ。日差しを遮るため、窓際に置くと良いでしょう。
涼しい部屋の作るポイント⑥ブルーを取り入れ涼しげなインテリアにする
暑さ対策として、インテリアに青色の利用が効果的です。青は視覚的に涼しさを感じさせる色彩であり、室内の雰囲気を爽やかに変える力があります。実際の気温低下には直接影響しませんが、心理的な涼感を生み出すことで、より快適な空間を演出できるでしょう。
ソファカバー、カーテン、寝具、家具などに様々な色調の青を使用することで、部屋全体が爽やかな印象となります。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。