日本ならではの伝統的なインテリアデザインは、どれも洗練されていて、ユニークなことで知られています。それは古来より受け継がれ、世界にも大きな影響を与えてきました。今回は、そんな日本のインテリアデザインの基となる5つの概念と、そのインテリアを活かす方法について ご紹介したいと思います。ビレッジハウスにお住まいの方はもちろん、最近引っ越しを済ませたという方もぜひ参考にして下さいね。
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自然 / 天然素材
私達は、「自然」に本質的な魅力を感じています。木、花、動物などの動植物に始まり、フルーツや原料に至るまで、私達の生活は自然と切り離しては、何一つ成り立ちません。だからこそ、私達人間は自然に魅力を感じ、親近感を感じるのかもしれません。
日本人は、そんな自然の持つ力に注目し、自然や天然素材のアイテムをインテリアに取り入れ、活かしてきました。
例えば、日本の伝統芸能「いけばな」は、花を活けた作品を通して、自然の美しさや力強さなどを表現してきました。それを参考にして、自然に近いアイテムや素材で、デコレーションアイテムを作ってみてはいかがでしょうか。
自然を意識したインテリアデザインを取り入れるには、人工的なアイテムやフェイクはできるだけ避け、文字通り自然に近いアイテムや素材をインテリアに取り入れてみましょう。例えば、木、石やガラスなんて良いのではないでしょうか。突拍子もない明るい色や素材は避けて、自然に近い物を探してみて下さいね。
もしくは、自然そのものを飾ってみてはいかがでしょうか。植物を部屋に飾るだけで、空間が生き生きとしますし、健康にも良いと言われていますものね。インテリアアイテムとして、植物を選ぶ人が多いのが分かる気がします!さあ、辺りを散策して、お洒落な枝、額に入れて飾りたい葉っぱなど、インテリアアイテムになりそうな物を探してみましょう!
それと、インテリアの一環として、自然光もうまく活用するといいですよ。窓から、少しでも自然光を多く取り入れるように心掛けてみましょう。また、壁紙の色を白、クリーム色、ライトベージュなどに変えると、自然光が壁に反射して、より取り入れる事ができますよ。
静寂 / ニュートラルカラー
インテリアにニュートラルカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか。明るい人工的な色よりも、ニュートラルカラーは、私たちを心地よく、穏やかな気持ちにしてくれます。また、白は白でも、ベージュに近いナチュラルな白を使う方が、インパクトのあるインテリアになると思いますよ。壁紙を変える時は、ぜひ参考にして下さいね。
「静寂」には、「穏やか」「孤独」「静けさ」という意味があります。あなたも、静けさと穏やかさが感じられるインテリアを取り入れてみませんか。そのためには、シンプルで、空間を広く見せる事が大切です。ニュートラルカラーには、空間を広く、シンプルに見せる効果があります。ぜひ、ニュートラルカラーを活用してみて下さいね。
また、インテリアアイテムの質感や色調は、なるべく揃えましょう。そうすれば、統一感だけでなく、清潔感や静けさも感じられます。それに、リビングがすっきりとした印象になりますしね。
自然を意識したインテリアにしたい場合も、ニュートラルカラーを活用してみたらどうでしょうか。ニュートラルカラーは、最も自然に近い色合いだと言われています。明暗をはっきり付けるよりも、微妙にグラデーションを付けると、より自然を意識したインテリアになりますよ。
簡素、間、整理整頓
日本では、シンプルの大切さを説くことわざが多く見られますが、日本のインテリアでも「シンプルである事」が重んじられます。例えば、飾り気がなく質素であることを表す「簡素」という概念は、日本のインテリアに多く取り入れられています。何はともあれ、まずは 部屋を片付ける事から始めましょう。
「少ない方が豊かである」という言葉があります。まずは荷物の量を減らし、不用品を処分しましょう。ここでいう「処分」とは、ごみ箱に入れる事ではなく、リサイクルショップで誰かに不用品を活用してもらい廃棄物を減らすという意味です。また、音が出る、動くなど「騒がしい」アイテムも処分しておきましょう。そしてすべて処分したら、次は、部屋をシンプルにかつ明るくする方法を考えましょう。
「間」は、あえて空間を作りたい時に活かせる概念です。「間」を作る事で、一息ついてじっくり内省を深めるスペースを作る事ができます。「間」がある事で、部屋に静かで居心地のいい空間がもたらされ、その近くの物に意識を向ける事ができます。「間」をうまく活用すれば、意図的に空間を作り、物の重要性をアピールしたり、注意を引きつける事ができます。部屋を片付けた後は、どこに「間」を作るか考えてみましょう。
モジュールデザイン
日本のインテリアデザインは、非常に洗練されていて革新的である事で知られています。特に、モジュラーハウスなどに見られるモジュラーデザインは、人口密度や地価が高い日本では有名です。
モジュールハウスは、多面的で、機能性に優れています。また、非常に実用的かつシンプルで、一切の無駄がないデザインです。少し手を加えれば、リビングにもダイニングにも、仕事場にもなります。
モジュールハウスならびにモジュールデザインは、ここ数十年で大きく注目されています。ですが、実は昔から日本で使われている寝具にも、同じデザインが活かされているんですよ。手軽に持ち運びや片付けができて、敷けばそこが寝室になる「布団」がそうなんですよ。
侘び・寂び
日本のインテリアデザインには、「不完全なものこそが美しい」「素朴で年月がたっているものこそが美しい」という日本ならではの美意識「侘び・寂び」が見られます。
そこで、あなたの部屋のインテリアにも、日本ならではの美意識を取り入れてみてはいかがでしょうか。例えば、「中古品を飾る」「アップサイクリング」「部屋のリノベーションを行う」など、元来の持ち味を活かせれば、「侘び・寂び」が感じられるものとなりますよ。また、簡素でアシンメトリーなデザインを取り入れてみてもいいですよね。きっと、印象的でユニークなインテリアになると思いますよ。
これらの概念や美意識は、日本のインテリアデザインの基礎となるものです。一時の流行に惑わされることなく、現代に至るまで受け継がれ、私たちの日常生活の中にしっかりと息づいています。また、エコや持続可能なアプローチにも通じるものがあります。ビレッジハウスにお住まいの方は、インテリアを考える際にぜひ参考にして下さいね!