日本のエネルギー、環境、資源を専門とする研究者カタリーナ・クライン氏が2023年5月11日にStatistaに掲載した論文によると、日本で2021年に出た廃棄物は4,100万トンでした。このうち2,900万トンが家庭から出た容器や包装材料のゴミで、その半分がプラスチックでした。1人が1日に捨てるゴミが約890gという事になります。 引っ越しをすると、ゴミは必ず出てきます。米国では、毎年引っ越しにより840万トン、168億ポンドのゴミが出ているそうです。しかし、それらを埋め立てする土地は急速に不足しています。そのため、廃棄物の排出量の削減と二酸化炭素排出量を削減することが、これまで以上に求められています。ですので、引っ越しの際は、不要になった物は捨てるのではなく、寄付したり誰かに譲ったり売ったりすることが必要なのではないでしょうか。 基本的に、ビレッジハウスのアパートメントに家具は付いていません。ですが、家賃に少しお金を足すだけで、エアコンやコンロなどを「付ける」事ができます。 そうすれば、購入これらを購入する手間が省けるだけでなく、退去時に破棄して処分する必要もなくなりますよ。 ゴミの分別 日本のゴミは、次のように分類されています。 燃えるゴミ 燃えないゴミ 資源ごみ 粗大ごみ 廃棄物の収集時間や収集日など、廃棄物の収集に関する規則や規制は、各都道府県、市町村、区によって異なります。別の都市に引っ越す時は、その土地のごみの収集ルールやスケジュールについて書かれた小冊子にしっかりと目を通しておきましょう。 ゴミによっては、捨てる前に作業が必要な場合があります。たとえば、ペットボトルは濯ぎ、キャップを外して、ラベルをはがす必要があります。できれば、平らにつぶしてから、透明または半透明のゴミ袋に入れておきましょう。 ジュースや牛乳パックは、洗って乾かした後に切って広げましょう。また、引っ越しで使った段ボール箱は広げて平らにして、100円ショップで売っている麻ひもやロープで束ねましょう。 不要品は、サイズが特別大きいものでなければ、通常の「不燃ゴミ」として捨てることができます。ですが、地域のゴミ収集ガイドラインに目を通して、通常の「不燃ゴミ」として出せるものと出せないものを事前に確認しておいて下さいね。 ただし、家庭から出る粗大ゴミは、通常のゴミとは異なる手順で収集してもらう必要があります。そこで、次は粗大ゴミの収集方法について紹介したいと思います。 粗大ゴミ 日本で実施されているゴミの分別・収集システムは、都道府県や市町村、区によって異なり、複雑かつ厳格であることで知られています。特に、家具、自転車、家電、電化製品などの粗大ゴミに関しては、通常のゴミ収集方法とは異なります。まず、コンビニなどで「粗大ゴミ処理券(シール)」を購入して下さい。それを貼り付けないと捨てる事自体が出来ません。ただし、お住まいの地域によっては、粗大ゴミの引き取り依頼や手配の必要があるため、日本語が流暢でなければ、少し難しいかもしれません。詳しくは、お住まいの区や市町村の公式ホームページを御覧下さいね。 他には、廃品回収を担う民間業者を利用する方法もあります。予算が限られている場合は、Craigslist や Facebookなどの掲示板やSNSで、費用に見合った業者を探してみてもいいかもしれませんね。 お持ちの家電や電子機器を処分する場合は、電子機器の処分やリサイクルを取り扱っている「リネットジャパン」に委託してみてはいかがでしょうか。1箱につき1,650円(税込)掛かりますが、指定した場所にまで取りに来てくれます。パソコンを処分する場合は、無料で引き取ってくれますよ。 リサイクルショップ 日本でも、リサイクルショップがますます注目されています。「Offグループ(ブックオフ、モードオフ、ホビーオフ、ハードオフ)」が大手です。 中でも、古着を扱う洋服のリサイクルショップは日本全国にあり、特に大都市にはたくさんあります。東京や埼玉に住んでいる方なら、「キングファミリー」や「コスモスぺース」などをご存じなのではないでしょうか。服だけでなくアクセサリーや家具なども買う事ができますよ。 不用品を売却したい場合には、上記のリサイクルショップでもそうですが、店に売りたい商品を持ち込めば、スタッフが見積りしてくれます。番号札が渡されるので、見積もりが終わるまで待ちましょう。番号が呼ばれたら、見積額を教えてくれます。その金額であなたが了解すれば、商品を引き渡し現金が支払われます。寄付したい場合は、寄付できるものと寄付できないものがあるので、ウェブサイトであらかじめ確認しておきましょう。 メルカリの活用 「メルカリ」は、日本のeコマース企業の一つで、2013年にオンラインマーケットプレイスアプリをリリースしています。今では、日本最大のオンラインマーケットプレイスアプリとして知られており、毎月の取引額は10億円を超えています。使わない不用品を手放して、ちょっとしたお小遣いを稼ぐには最適だと思いますよ。 基本的な使い方は、eBayやYahoo!オークションと同様です。会員登録を済ませたら、売りたい不用品を出品、投稿しましょう。 商品の価格を決める時は、出品する前に、類似商品をさがして、販売されている価格帯を事前に調べることをお勧めします。メルカリでは、販売金額の10%が手数料として取られるので、価格を下げすぎないようにしましょう。 アクセス数を増やし、購入してもらうには、写真の見栄えが肝心です。1つの出品につき、4枚まで商品の写真を載せることができます。できれば、白っぽい背景にして、明るい場所で撮影するようにしましょう。 また、 ブランド 商品の種類、モデル、商品番号 サイズ、カラー 素材、長さや重さ などの商品説明を詳細に記載すれば、商品に関する質問に答える手間が省けますよ。 そして、商品の状態も非常に重要なポイントです。メルカリでは、商品の状態を次のように分類しています。 新品、未使用: タグが付いている、一度も使用していない 未使用に近い: 数回しか使用しておらず、傷や汚れがない 目立った傷や汚れなし:よく見ないとわからない程度の傷や汚れがある 傷や汚れあり: 誰が見ても分かるような大きな傷や汚れがある メルカリでは、日本郵便や宅配便と提携しているので、商品の発送はとても簡単です。また、商品のサイズと重量に応じて、いくつかの配送オプションがあります。例えば、ゆうゆうメルカリ便は長さ170cm(3辺合計)まで、らくらくメルカリ便は家具などの大きな物でも長さ200cm(3辺合計)まで、重量30kg以内であれば発送可能です。商品が小さければ、コンビニエンスストアから発送する事も可能ですよ。 ただし、現在メルカリは日本語表記のみであるため、日本語が不得手な人には、Craigslist や Facebook など、外国人がよく利用しているアプリやウェブサイトをお勧めします。 引っ越し会社のサービス 一部の引っ越し会社では、廃品回収を兼ねて、内容に応じて無料または有料で引き取ってくれるサービスを提供しています。引っ越しする際には、引っ越し費用の割引をしてくれるところもあります。また、以前の利用者から引き取った不用品と自分の不用品を交換できるサービスや、不用品の下取りサービスを実施している引っ越し会社もありますよ。 ビレッジハウスのように、一部の不動産会社では、不動産の紹介だけでなく、引っ越しのサポートも提供しています。ちなみに、ビレッジハウスでは30,000円のキャッシュバックが受けられる入居サポートを実施しています。手元にある家財や家電の処分にお悩みでしたら、ぜひ私たちのスタッフに相談してみて下さいね。