引っ越しは容易ではありません。初めての人はもちろんのこと、何度経験してもストレスが多くイライラします。時間も取られるので、思うようにいかない事もよくあります。 日本の引っ越しシーズンは2~4月です(日本では転居のことを「引っ越し」と言います)。4月は新年度や新学期の始まりなので、新入社員や学生は住まいを決めて引っ越しをします。「引っ越し業者」にとっては稼ぎ時ですが、引っ越ししなければならない人にとっては、繁忙期であるがために引っ越し代が高くつく時期でもあります。 「お金が足りない」「予算が厳しい」はさておき、引っ越しには何かとトラブルはつきものです。今回は引っ越しのトラブルに対処する方法を5つご紹介したいと思います。(ビレッジハウスなどの不動産会社に依頼すると、最大3万円の入居サポートが受けられる場合があります。) 1. 荷物の損傷 引っ越しの際に、荷物が損傷する可能性はゼロとは言い切れません。場合によっては、損傷が避けられない事もあります。それに、トラックで運ぶ際に破損したり、部屋に荷物を配置する時に傷が付いたりなど、荷物の損傷を最小限に抑えるとはいっても引っ越し業者やあなたにできることは限られています。 とはいえ、荷物の損傷を防ぐためにも、ホームページやレビューを隅々まで読んだり、引っ越し業者のサービスや利用した感想を発信しているYouTube動画を参考にするなど、入念にリサーチを重ねて、評判の良い引っ越し業者に依頼するべきです。 引っ越しにかけられる予算が限られている、業者に頼らず自力で引っ越しを進める場合は、梱包を丁寧に行うことで、損傷が防げるかもしれません。100円ショップに売っているプチプチ、ピーナッツ梱包材、ガムテープなどを活用しましょう。また、段ボール箱は薬局やスーパーマーケットで無料でもらえますので、二重三重に梱包するといいでしょう。段ボール箱は、店舗によってはサッカー台の脇に積んであります。気になるのであれば、店員に一言声をかけてから持ち帰りましょう。 また、壊れやすい荷物を梱包するときは、毛布、タオル、衣類、枕を緩衝材として活用しましょう。落としたり何かにぶつけたりしても大丈夫なように、箱の中で物が動かないように固定して下さいね。 2. 自宅の壁、家具、床への損傷 よくある事なのですが、荷物を持ち出す際に落としてしまった、ぶつけてしまったなど、どんなに気を付けていても部屋を傷つけてしまうことはあります。 ですので、何度も言いますが、傷をつけないようにする最善の方法は、プロの引っ越し業者に頼むことです。アート引っ越しセンターなどは、室内だけでなく廊下やエレベーターの壁や床にまで保護パッドを敷き、運ぶ際の損傷を最小限に抑えてくれます。 友人や家屋に手伝ってもらって、どうしても自分たちだけで引っ越ししたい場合は、細心の注意を払って慎重に荷物を運ぶように頼みましょう。床にパズルマットやカーペット、ラグなどを敷いている場合は、落下などで床を傷つけないためにも、全てを搬出し終えるまでそのままにしておいて下さいね。 3. 荷物を失くしてしまう 引っ越しの準備をしていると、物を失くしてしまう事がたまにあります。場合によっては、引っ越しから数日、数週間、数か月たっているにもかかわらず、失くしたことにさえ気づいていない事もあります。そのような事態を防ぐには、日頃から荷物の整理整頓を欠かさずに行って、常に状況を把握しておくことが大切です。 そこで、梱包を始める前に、荷物の一覧表を作ることをお勧めします。自分の荷物や家具の棚卸をするようなものだと考えて下さい。引っ越し時に失くしたと思った物は、実は「人にあげていた」「捨てていた」「どこかに寄付していた」なんてことも多々あります。そんな事のないよう「荷造り一覧表」を作成して、何を処分して新居には何を持っていくのか把握しておくといいと思いますよ。 梱包が終わったら、次は箱にラベルを貼りましょう。どの部屋にどの箱なのか分かりやすいように色分けして、キッチン、リビング、寝室とそれぞれの部屋ごとに分類しておきましょう。何かを探したい時どの箱なのか分かるように、箱の中身の写真を撮っておくのもいいですね。万が一、探している荷物の行方が分からなくなっても、後で見直すことができますからね。 あるいは、中身が見えるように、段ボール箱ではなく透明のプラスチック容器に詰めるという方法もありますよ。 4. 荷物の遅延 一般的には時間厳守は当たり前ですが、現実には様々な要因で、それが守られない時も往々にしてあります。例えば、せっかく引っ越し業者に依頼したのに、時間に間に合わなかったり、もしくは全く来ないという事態に陥った場合にはどうしたらよいのでしょうか? 結論から言えば、そんな事があっても困らないように、少し余裕をもってスケジュールを組んでおくことです。どういうことかというと、新しい住まいの入居日を退去日より前の日に設定しておくのです。例えば、現在の住まいのリース期限が3月31日なら、新居のリース開始日は3月28日か29日に設定しておきます。こうしておくと、万が一引っ越し業者による遅延や中断が発生した場合でも、余裕をもって対処できますからね。 ですが、何らかの理由でそれが無理な場合は、引っ越し会社に相談して、別のチームを派遣してもらうなど、代替案を提案してもらいましょう。また、家族や友達に引っ越しを手伝ってもらうはずだったのに、何らかのトラブルで彼らが来られなくなった場合は、自力でなんとかするか、もしくは他の友達や家族に手伝ってもらえないか打診してみましょう。 それでも折り合いがつかない場合は、ヤマト運輸や佐川急便などの配送会社のサービスを利用するしかないかもしれません。日本郵便で自分の新居に郵送するという方法もあります。 5.下調べが甘い 先ほども言いましたが、引っ越し業者の評判や信頼できるかを確かめるには、実際に利用した人のレビューを参考にするとよいでしょう。以前に引っ越しをしたことのある同僚、友人、家族から、どのような引っ越し会社を利用したか、またその経験はどうだったかについて尋ねてみてもいいですね。 特に、引っ越しに掛ける予算が少ない場合は、時間を掛けて様々な引っ越し業者について調べてみましょう。必ず自分にあったプランがあるはずです。例えば、単身か、カップルか、家族かによってもプランは異なりますし、荷物が少なく家具がない人向けのパッケージプランや荷物が多く、大きな家具移動を必要とする家族向けのパッケージプランなどがある会社もあります。ビレッジハウスを始め、入居サポートを行っている不動産会社もありますよ。利用できる場合はぜひ利用して下さいね。 CheRフリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。