一人暮らしで代表的な間取りといえば、ワンルームタイプの部屋です。しかし「ワンルームってどんな間取りなのだろうか?」「1Kと1DKの違いって何?」「ワンルームのメリットやデメリットが知りたい」などと、考えている方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、ワンルームの間取りの特徴や1K・1DKとの違い、メリットやデメリットについて解説します。一人暮らしでは、どんな間取りにしたら良いのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 ビレッジハウスでは、日本全国にリーズナブルな物件を1,000件以上展開しています。部屋を探している方はぜひウェブサイトをチェックしてみてくださいね。 ワンルームとはどんな間取り? ワンルームとは、キッチンスペースと居室が区切られていない間取りを指します。そのため、トイレや浴室以外にはドアや仕切りなどはありません。また、ワンルームは「1R」と表記されていることもあります。なお、総面積が100㎡以上あるワンルームはスタジオタイプと呼ばれています。 ワンルームのよくある間取り それでは、ワンルームでよくある間取りを5つ紹介します。部屋の間取りや適しているライフスタイルについて確認していきましょう。 廊下タイプ(A) 廊下タイプ(A)の部屋は、玄関入ってすぐ左右にユニットバス(UB)などの設備がある間取りは、ワンルームや1Kでは多いタイプの間取りです。左右に設備が振り分けられているので、間に廊下ができるのが特徴的。 しかし、キッチンが内側に設置してあるため、室内にニオイがこもりやすい可能性があります。そのため内見の際は、換気効率や通風が確保できるかどうかチェックしておくと良いでしょう。廊下タイプ(A)の部屋は、積極的に自炊する方に適している間取りです。 廊下タイプ(B) ユニットバスではなくバスとトイレを別にしたい方や、自炊はあまりしないという方は、廊下タイプ(B)がおすすめ。こちらも設備が玄関側に集中していますが、バス・トイレが別で脱衣所もあるため、タイプ(A)と比較すると居室スペースが狭くなっています。 極小タイプ 立地条件が良い都心では、極小タイプの間取りが多い傾向があります。立地条件が良い場所では、小さな敷地内に建築可能なスペースに建てられています。そのため、極小であったり変形していたりする部屋も珍しくありません。 また部屋の広さだけでなく、日当たりが悪いケースもあるため、間取り図だけでなく現地で確認する必要があるでしょう。 極小タイプの物件は、快適さより立地条件が最優先する方や、インテリアライフを自分なりに楽しめる方におすすめです。 ロフトタイプ ミニマリストやシンプルな暮らしをしたいと考えている方はロフトタイプが良いでしょう。省スペースですが、居室スペースとは別にロフトではゆっくりと寛げるのが特徴的。 なお、ロフトタイプの間取りは、立地条件が良い場所にある傾向があります。外食が多い方や家に人を呼ばない方におすすめする間取りです。 広々タイプ ワンルームは狭くて窮屈だというイメージがあります。しかし広々タイプのワンルームでは、ゆったりとした間取りが印象的です。カウンター型のキッチンは独立しているため、居住スペースと分けることが可能。 玄関と居室に扉があることでプライバシーも守られますし、寒い季節には寒さを防ぐ効果も期待できます。また広々タイプのワンルームは比較的、都心から離れた場所に多くあり、広々した室内のわりにお手頃な家賃の物件が多い傾向があります。 ただし広々タイプのワンルームは、最寄り駅から遠かったり移動に車が必要だったりするケースもあるため、検討する場合は立地条件を確認しましょう。 ワンルームと1Kの違い ワンルームは、キッチンスペースと居室が分かれていない間取りです。一方で「1K」はキッチンスペースと居室が分かれている間取りを指します。キッチンスペースの広さは4.5畳未満の部屋が1Kに該当します。 1Kと1DKの違い 1Kと1DKの違いはキッチンの広さです。 1Kのキッチンスペースは4.5畳未満ですが、1DKのキッチンスペースは4.5畳から8畳未満となっています。また、1DKの物件は築年数が経過しているものが多く、条件を緩和すれば1Kと同じくらいの家賃の物件もあるでしょう。 ワンルームは部屋の広さで判断しよう ワンルームの物件は、部屋の広さ(専有面積)で判断してください。ワンルームの6.5畳や8畳と書いていると広いと感じるでしょう。 しかし、ワンルームはキッチンや玄関などを含めた広さの表記です。そのため、ワンルームの居住スペースは6.5畳なら約4.5畳、8畳なら約6畳となるため、思っていたよりも狭く感じる可能性があります。 一方で、1Kの物件ではキッチンスペースと居室が区切られているため、1K8畳と書いてある場合、キッチンスペースを除く居室が8畳となるため広さが確保できます。 ワンルームのメリット 家賃が安い ワンルームは1Kや1DKと比較すると家賃が安い傾向にあります。1Kとほとんど広さが変わらなくても、ワンルームの家賃の方が抑えられていることも。家賃を抑えたい方はワンルームがおすすめです。 仕切りがないので開放感がある キッチンスペースと居住スペースの間に仕切りや扉がないため、開放感があります。1Kの閉鎖感が苦手な方には、ワンルームがおすすめです。また、部屋全体を一目で見渡せるので、セキュリティ面でも安心できます。 部屋内の温度差が少ない ワンルームは仕切りがなくひとつの空間となっているため、部屋内で温度差が少ないのが特徴的です。また、エアコンを付ければ部屋全体に風が行き渡るので、温度調節がしやすいでしょう。 掃除がしやすい 1部屋、掃除機をかければ掃除が完了するのも、ワンルームのメリットだといえます。部屋を清潔に保ちたい方や、掃除に時間を掛けたくない方にワンルームはおすすめです。 ワンルームのデメリット 玄関を開けると室内が見えてしまう ワンルームには仕切りや扉がないため、玄関を開けるとすぐ生活スペースが見えてしまうデメリットも。宅配業者など玄関先でやりとりする際、プライベートな空間が見えてしまうため、室内を見られたくない方はストレスを感じるかもしれません。 料理のにおいが部屋に広がりやすい 1つの部屋にキッチンがあるため、料理をすると部屋中に食べ物のにおいが充満してしまいます。洋服やカーテンなどに料理のにおいが付いてしまうため換気扇を付けたり、窓を開けて換気をしたりするなどの対策をとる必要があります。 玄関を開けると室内の温度が変わりやすい ワンルームは玄関を開けるとすぐ部屋なので、扉を開けると外気が室内に入り込んでしまい室温が変化しやすくなります。そのため外気が入ってこないよう、室内へ入る時は配慮する必要があります。 狭い物件が多い 前述の通り、ワンルームの表記されている畳数表記は、キッチンや廊下が含まれています。そのため6畳と記載されていたとしても実際、居室として使用できるのは4畳程。コンパクトで管理しやすいといえますが、持ち物が多い方は、家具や家電、衣類などが思うように置けないなど、デメリットに感じることもあるでしょう。 ワンルームは、家賃が抑えられるなどのメリットもありますが、留意すべきデメリットもあります。しかし、使い方やレイアウトの仕方によっては、ワンルームでも快適に暮らすことも可能です。 賃貸物件を探している方は、ビレッジハウスのウェブサイトをご覧ください。日本全国に家賃2万円台からリーズナブルなお部屋を多数取り揃えています。 街子ライターのどいまちこです。 建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。 現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。 畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。