「和室のアパートを借りたいと考えているけど、実際どんな感じなの?」 「和室のメリットやデメリットについて知りたい」と、考えている方も多いでしょう。 和室の賃貸アパートは家賃が安いので、一人暮らしをする方に人気があります。しかし「和室=古い」といったようなイメージを持っている方も少なくありません。 そこで本記事では、和室の賃貸アパートを選ぶメリットやデメリットについて紹介します。和室が向いている人・向いていない人の特徴も紹介するので、参考にしてください。 ビレッジハウスでは、和室の部屋や洋室の部屋などのさまざまな物件を、家賃2万円台から日本全国にて提供しています。素敵なお部屋を探している方は、ぜひウェブサイトをご覧ください。 メリット①畳は保湿性や断熱性が高いので室温が安定している 畳みの原材料である「い草」は一本ずつ空気を含んでいるため、熱伝導率の低い空気を多く取り込み床下からの冷気を遮断します。 なお、空気中の水分を吸収する特性もあり、湿度が高まる梅雨から夏にかけてフローリングより畳の方がさらっとした快適さを味わえます。1年を通して湿度と室温の変化が激しい国、四季がある日本では、畳が環境に合っているアイテムです。 また、断熱性や保湿性があることから、寒い冬の季節でも足元が冷えにくいのもメリットのひとつ。さらに有害物質の吸収や、抗菌作用もあるといわれている畳は、空気清浄機のような役割も期待できるでしょう。 メリット②押入れがあるので収納に困らない 和室ではクローゼットではなく押入れがあります。クローゼットのサイズは高さ180~230cm×奥行45~60cmとなっています。一方で押入れのサイズは間口165~180cm×奥行80~85cmが一般的。 押入れはクローゼットと比べて広いため、荷物が多い方は寸法に合った衣装ケースやラック、突っ張り棒などを利用すると取り出しやすくなったり、見た目もすっきりしたりするのでおすすめです。 また、押入れは収納だけでなく、ワークスペースとしても活用できます。棚板をデスク代わりにし、椅子を置くだけでワークスペースが完成。使用しないときはふすまを閉めると、デスクの上が散らかりがちになってしまう方でも、急な来客の際、問題なく対応できるでしょう。 メリット③純和風の雰囲気を楽しめる 和室は日本の伝統的な建築様式です。四季の移り変わりや自然を感じたい方、そして昔ながらの日本の趣を楽しみたい方に、今もなお愛され続けています。和室は和モダンなインテリアを楽しみたい方におすすめです。 また畳の原材料であるい草には、さまざまな芳香成分が含まれています。その香りによって、高いリラックス効果が期待できるのも魅力のひとつでしょう。ただし、畳の芳香成分は時間と共に失われてしまうため、内見のタイミングで畳表の交換時期を確認しておくと安心です。なお、畳表の交換時期は10年前後が目安とされています。 デメリット①カビが発生しやすい 最近では、ポリプロピレン樹脂製の畳も登場していますが、い草を使用している畳の場合、日常の使い方を誤るとカビや痛みの原因となります。 例えば、飲み物や食べ物を畳の上にこぼしてしまうと、フローリングのように拭き取るだけでは不十分です。畳の奥まで水分が染み込んでしまうため、きちんと掃除する必要があります。また、飲み物や食べ物が畳の目に挟まったままになると、害虫やカビの発生に繋がる可能性も。 もし畳に何かをこぼしてしまった場合は、液体をふき取った後、汚れた部分に塩を振ります。そして、目の細かいブラシなどを使って畳の目に沿ってこすり、絞った雑巾で拭き取ります。 また拭き掃除や掃除機をかける際には、畳の目の向きに沿ってしなければいけません。掃除は基本的に乾いた状態で行いますが、場合によっては、クエン酸を使った徹底的な拭き掃除が必要になる場合もあります。なお、クエン酸で拭き掃除をした後は、乾拭きも忘れずに行いましょう。 デメリット②家具を置くと畳がへこんでしまう 畳は重さに弱いため、キャスターや脚が細い家具を置くとへこんでしまいます。対策としては、脚が付いているタイプの家具は置かないようにするのもひとつの方法です。しかし、どうしても置きたい場合は、脚が付いていない軽量タイプの家具を置いてください。 また、畳の凹み対策には、市販の凹み防止グッズも有効です。ホームセンターや100円ショップで手に入れることができ、低コストで対策できます。コルク素材でできた分厚いへこみ防止マットを、畳と家具の間に敷くことで、マットが圧力を吸収し、畳への負荷を軽減します。 なお、畳専用の耐震マットを使用すれば地震時に家具が転倒するのを防止するので、大型家具や仏壇の設置にも安心です。透明なタイプのグッズも多いため、和室のインテリアを損なわず凹みを予防できるでしょう。 デメリット③退去費用が高額になりやすい 和室の賃貸アパートでは、退去費用が高額になるケースも珍しくありません。退去時、普通に住んでいた場合の傷や汚れ(経年劣化及び通常消耗)では大家さんの負担となりますが、それ以外は自己負担となります。 借主が入居中に故意または過失によって物件を傷つけた場合、その修復費用は通常借主が費用を負担します。例えば、タバコの火により焦がしてしまったり、家具の重さにより畳が凹んだりしたケースがこれに該当します。 このような損傷や汚れ、カビなどは、借主が適切な注意を払っていないことによる違反であるため、原状回復の責任が借主に生じる可能性が高くなるのです。 畳の表替えの費用は1枚3,000~9,000円が相場です。6畳の部屋では、1万8,000円から5万4,000円になります。ただし、運搬費や消費税が加算されるため、実際の相場はこの金額に5,000円から1万円程度を加えた金額となるでしょう。 したがって、できるだけ畳が傷まないように使用することが、退去時の原状回復費を抑える重要なポイントとなるでしょう。 和室の賃貸アパートが向いている人の特徴 築年数が経っていても問題ない 家賃をできるだけ抑えたい 手頃な家賃で広めの部屋が良い 初期費用をできるだけ安くしたい 荷物が多いため広い収納スペースが欲しい ベッドではなく布団を使用する予定 畳の生活に慣れている 足音を気にしなくて良い生活をしたい など 家賃を抑えつつ広めの部屋が良い方は、和室の賃貸アパートをおすすめします。家賃が抑えられると生活費に余裕が生まれ、趣味や外食など楽しむ余裕ができます。なお、実家では和室で過ごしていた方は、和室の賃貸アパートでも違和感なく快適に過ごせるでしょう。 和室の賃貸アパートが向いていない人の特徴 新築や築浅の物件に住みたい 新しい内装設備を希望する 防音性を重視したい ベッドを設置する予定 掃除が得意ではない ロフト付き物件が良い 耐震性や耐久性も重視したい 家賃よりも住み心地や設備を重視する方は、和室の賃貸アパートを選ぶのは避けた方が良いでしょう。なぜなら一人暮らし向けの和室は、築年数が経っているケースが多いからです。 和室の賃貸アパートでは設備が最低限であることや備え付けの備品も古いことが多く、壁が薄いため物音が気になるなど、不満を抱えやすいといえます。 一人暮らしの住まいをお探しの方は、ビレッジハウスへご連絡ください。和室や洋室、さまざまな日本全国の物件をリーズナブルな価格にて提供しています。敷金・礼金・手数料・更新料が不要なので、初期費用も節約できますよ! ※契約内容や審査の結果、敷金をお預かりする場合があります。 街子ライターのどいまちこです。 建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。 現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。 畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。