ジリジリと照りつける太陽は、外出だけでなく室内の快適さも奪います。特に南向きや西向きにベランダがある部屋では、日中の室温上昇が悩みの種という方も多いのではないでしょうか。
また、総務省統計局が発表している家計調査報告によると、令和7年度の一般家庭(2人以上)の電気料金は、月平均で12,220円となっています。しかし近年では、リモートワークが普及したため、夏場の電気代がさらに高くなってしまう可能性も懸念されます。
そこで本記事では、電気料金を節約しながら室内で快適に過ごす方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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すだれで日差しをカットする

昔ながらの「すだれ」は、強い日差しを遮りながらも風通しを保ってくれるアイテムです。直射日光をカットすることで室内の温度上昇を抑え、冷房効率もアップするため、電気代の節約にもつながります。
さらに、天然素材のすだれは見た目にも涼しげで、ベランダや窓辺に吊るすだけで風情ある夏の風景に。軽量で取り付けも簡単なので、賃貸アパートでも気軽に取り入れられるのも魅力のひとつです。
サンシェードやオーニングを活用する

サンシェードやオーニングを使用することで、簡単に日よけスペースを作れます。どちらも布製の日よけですが見た目が似ているため、その違いをよく知らないという方も多いでしょう。
ちなみにサンシェードは、目の粗い布で作られており、軽量で通気性があります。ただし、遮光性はやや低めで、雨よけには向いていません。サンシェードは、晴れた日の日中に限定して使うのが一般的です。
一方のオーニングは、より厚手で遮光性が高く撥水加工やビニール素材の製品も多いため、雨よけとしても使用が可能。日差しの強い日だけでなく、天候が変わりやすい日にも安心して利用できます。
サンシェードやオーニングは、窓枠のサッシやベランダの天井・壁に専用の固定具を取り付けるだけで設置できます。工事不要で簡単に取り付けられる商品も多いため、賃貸住宅でも活用しやすいでしょう。
また、夏の強い日差しを遮るだけでなく、室温上昇の抑制や冷房効率の向上にもつながるため、省エネ・節電対策としても効果的。用途や生活スタイルに合わせて、サンシェードとオーニングを使い分けるのもおすすめです。
グリーンカーテンで緑化

グリーンカーテンは、つる性植物を窓辺やベランダに育てて作る、自然派の日よけです。見た目に涼やかなだけでなく、直射日光を和らげて室温の上昇を防ぐエコロジーな方法として注目されています。
特に夏場におすすめなのは、「つる性の一年草」。5月〜8月にかけてぐんぐん成長する植物が理想です。例えば、ゴーヤやキュウリ、ミニトマト、アサガオ、ブラックベリーなどが人気です。ゴーヤやキュウリのような野菜なら、日よけとしてだけでなく、実が成れば収穫して料理にも使える楽しみもあります。
植物を育てるにはある程度の知識が必要ですが、比較的育てやすい品種ばかりなので、ガーデニング初心者にもおすすめです。
注意点としては、秋になると植物が枯れるため、ベランダの掃除が少し大変になること。また、つるが想像以上に伸びて、お隣のベランダに侵入してしまうケースもあるため、定期的なお手入れや誘引の工夫が必要となるため注意してください。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:初心者向けのアパートガーデニング: アパートで植物を育てる方法!
ベランダに省スペース家具を設置する

夏の暑さを和らげる涼みスペースとしてベランダを活用するなら、省スペース家具の設置がおすすめです。例えば、スタッキングチェアや折りたたみスツールは使わないときにコンパクトに収納できるため動線を邪魔しません。
また、ハンモックチェアを梁や専用スタンドで設置すれば、揺られながら涼を感じられます。足元にはウッドパネルや屋外用ラグを敷くことで裸足でも快適になるでしょう。
ただし、マンションのベランダは非常時の避難経路となるため、家具などを置く際は配慮が必要です。一般的には避難通路として幅60cmは確保する必要があります。また、隣戸との「蹴破り戸」前も避難の妨げにならないよう、60cmは確保しておきましょう。
照明をLEDに変える

室内の照明をLEDに変えることで、冷房効率を高める効果が期待できます。白熱電球は消費電力の約90%を熱として放出しているため、室内をわずかに暖めてしまいます。一方、LED照明は同等の明るさでも発熱量が少ないため、エアコンの負担を軽減が可能となります。
なお、蛍光灯からLEDに替えることで、南向き室では冷房・暖房を合わせた空調電力量が年間で北向きで1%、南向きで4%削減されます。なお、設定温度を緩和すれば 30~32%の削減効果が見込まれます。つまり、LEDは消費電力が小さく電気代も抑えられるため、省エネ対策に適しているといえるでしょう。
出典:LED照明が照明・空調エネルギーに与える影響に関する研究
エアコンの室外機に日よけ対策をする

エアコンの冷房効率を高めたいなら、室外機への日よけ対策も忘れないでください。特にマンションのベランダなど、直射日光が当たりやすい場所に設置されている場合は注意が必要です。室外機に直射日光が当たると、本体が高温になり、空気中の熱をうまく放出できなくなります。
エアコンは、室内の暖かい空気を取り込み、熱交換器で冷やした空気を室内に戻し、同時に吸い取った熱を室外機から屋外へ放出するという仕組みで動いています。その際、室外機の温度が高くなると排熱効率が悪くなり、エアコンの負担が増してしまうのです。
ベランダに日よけを設置する際は、室外機がしっかり日陰に入るように設置位置を調整しましょう。また、室外機の周囲に物を置かず、空気がスムーズに循環するように風通しを良くして、室外機の温度が上がらないように注意してください。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。