はじめに
日本海に面した福井県は、歴史深い北陸地方の一部であり、本州の中部地方に位置しています。県庁所在地は福井市で、他の主要な都市には坂井市、越前市、鯖江市があります。
福井県は間違いなく日本の隠れた観光地です。国内外からの旅行者が計画を立てる際、しばしば見過ごされがちですが、まさにこの点が福井を魅力的な旅行先にしています。特に歴史ファンや恐竜好きにとっては、見逃せない場所であること間違いありません。
福井県には日本に現存する12天守のひとつがあり、半世紀以上前の戦国時代の遺跡や、多くの古生物学的発見があることでも知られています。本記事では、福井県の5つのおすすめスポットと、この穏やかな田舎の県が予想外に魅力的である理由をご紹介します。エネルギーに溢れる都会の生活が自分に合わないと感じている方には、福井のようなのんびりとしたペースが魅力的に映るかもしれません。そんな方は、ビレッジハウスの賃貸物件を検討してみてはいかがでしょうか。ビレッジハウスは、日本全国47都道府県に1,000件以上の物件を持つ不動産会社で、初期費用が安い賃貸物件(敷金*、更新料、礼金、手数料なし!)に特化しています。
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福井県立恐竜博物館
福井県にはアジアを代表する古生物学博物館があり、その魅力的な展示には恐竜の化石標本や進行中の古生物学研究が含まれています。福井市の福井駅から電車で約1時間の距離にある勝山市に位置するこの恐竜博物館は、かつやま恐竜の森として知られる長尾山総合公園内にあります。
2009年現在、勝山市全域が日本ジオパークに認定され、フィールドステーションは5体の新種恐竜を含む多数の恐竜化石が発見された日本最大の恐竜化石発掘地となっています。
訪問者は博物館だけでなく、フィールドステーションの3つのエリアを巡ることもできます。ここでは、2時間のツアーを通じて恐竜化石の発掘作業を学び、実際に体験することができます。
恐竜博物館には、3つの主要な展示があります。
- 恐竜の世界: 日本やアジアの恐竜について学び、実物の化石を含む50体の恐竜の全身骨格を目の当たりにすることができます。
- 地球の科学: 地球の重要な構成要素である岩石や鉱物について学びます。
- 生命の歴史: 生命の起源から人類の誕生までの進化を探究します。
恐竜博物館の開館時間は午前9時から午後5時まで、休館日は第2・4水曜日です。観覧料は一般1,000円、高・大学生800円、小・中学生500円です。博物館およびフィールドステーション見学の詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
大都市の東京や大阪と比べて公共交通の便が少ないため、博物館への訪問では時間管理が重要です。JR福井駅からえちぜん鉄道永平寺勝山線を利用し、勝山駅で下車します。所要時間は約1時間です。勝山駅からはタクシーで約10分ですが、運が良ければ頻度が低い地域のコミュニティバスを利用することも可能です。
大本山永平寺
大本山永平寺は、福井市郊外の山あいの杉と苔に覆われた斜面に壮大な伽藍を構えた、現役の修行僧がいる禅寺です。大本山永平寺は日本に2つある曹洞宗の寺院のひとつで、もうひとつは横浜の鶴見に位置しています。
「永久の和平」を意味する「永平寺」という名前は、1244年に開山した道元禅師によって名付けられました。道元禅師は、1228年に曹洞宗を中国から日本に伝えた仏教学者であり、曹洞宗を修行すればどこでも永遠の平和が得られるという信念から、この寺をこのように名付けました。
7世紀半の伝統を誇るこの寺院は、70を超える建物で構成されており、冬の厳しい寒さと豪雪から住人を守るため、すべての建物は屋根付きの通路で結ばれています。現在、200人以上の修行僧がここで生活し、修行をしています。
寺院を訪れる人は、参禅研修道場である「吉祥閣」から入り、そこで寺院の歴史についての簡単なオリエンテーションが日本語で行われます。外国人観光客は外国語のパンフレットを手に取り、寺の歴史や建物について詳しく知ることができます。
大本山永平寺は福井市から10km離れた町にあり、東京から電車で約6時間、大阪から電車で約4時間の距離にあります。福井駅前から直通バスが出ており、所要時間は約30分で、運賃は片道750円です。拝観料は大人700円、小・中学生300円です(本記事執筆時点/2025年1月)。拝観時間は午前8時30分から午後4時30分までです。詳細については公式ウェブサイトをご参照ください。
丸岡城
丸岡城は、堺市の丸岡地区に位置する平山城です。敵が接近すると濃い霧が立ち込めて城を隠したという伝説から、「霞ヶ城」とも呼ばれ親しまれています。
戦国時代の末期に築かれた丸岡城は、日本に現存する12天守のひとつです。城は3階建てで、天守の下には高さが約6.2mの石垣が築かれています。城を訪れる人は、67度の角度に設置された非常に急な木製階段を登ることができれば、各階を見学することができます。このような階段の設計は、日本の城郭でも珍しいものです。階段を登る際には、天井から吊り下げられたロープを利用することができます。
丸岡城へは丸岡駅からバスで約30分でアクセスできます。入場料は大人450円、小・中学生150円で、営業時間は午前8時30分から午後5時までです。
近くの茶屋「一筆啓上茶屋」には、休憩所、荷物預かり所、コインロッカー、車椅子レンタル、ギフトショップなどの施設があります。詳細についてはこちらをご覧ください。
越前大仏
越前大仏は、屋根の下に安置される日本最大の仏像で、高さは17メートルです。福井県の旧国名である越前国にちなんで名付けられたこの仏像は、勝山市にある大師山清大寺に安置されています。このエリアで一日を充実させたい場合は、近くの恐竜博物館も訪れることをおすすめします。
この寺院は1987年に地元のタクシー会社の経営者によって建設され、中国河南省洛陽市郊外の龍門石窟にある龍門奉先寺坐像を模した巨大な仏像のほか、大小さまざまな仏像が1300体近く展示されています。
もうひとつの見どころは、高さ75メートル、この種のものとしては日本一の高さを誇る五重塔です。
最後に、中国の九龍壁を再現した九龍殿があり、訪問者が体験することができます。
拝観料は大人500円、子供300円で、拝観時間は夏季午前8時~午後5時、冬季は午前9時~午後4時までです。
越前大仏へは、JR福井駅からえちぜん鉄道永平寺勝山線を利用し、勝山駅で下車します。勝山駅からはタクシーで5分(約1,500円)、または本数が少ないコミュニティバスで20分(100円)でアクセスできます。また、JR福井駅東口からツアーバス「はぴバス」を利用することもできます。
養浩館庭園
養浩館庭園は、福井市の中心部に位置する数寄屋造りの屋敷をそなえる回遊式林泉庭園です。この屋敷は池に浮かんでいるように見えるように建てられています。
庭園は福井城本丸跡地から数百メートルの場所に位置しており、1603年から1868年の江戸時代に越前国を治めていた福井藩主松平家によって、歓楽や憩いの場所として、また宴会や茶会を開催する場所として使用されました。
庭園へは福井市のJR福井駅から徒歩15分で簡単にアクセスできます。開園時間は午前9時~午後7時までですが、11月6日~2月末までは午後5時までとなっています。
一般入園料は220円ですが、福井市立郷土歴史博物館との共通券(350円)を購入することをおすすめします。庭園の詳細については、公式ウェブサイトをご参照ください。
ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。