一人暮らしを始めると、ペットを飼いたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、ペット可の物件でなければ犬や猫は飼えません。また、犬や猫を飼いたいと思っていても、お世話が大変そうで気が引けるという方もいるでしょう。
そこでおすすめするのが魚を飼うことです。水槽を置くスペースさえあれば、近隣の住人に迷惑をかけずアクアリウムを楽しめます。
そこで本記事では、賃貸住宅で水槽を置く場合の注意点や初心者でも飼いやすい魚を紹介します。一人暮らしでアクアリウムを楽しみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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賃貸住宅で水槽を置くときの注意点
賃貸住宅に水槽を置く場合、5つの注意すべき点があります。
賃貸借契約書の内容を確認する
水槽を設置して魚を飼う場合は、賃貸契約書や管理規約の内容を確認してください。ペットの飼育を許可していない物件では、たとえ魚であっても禁止されている場合があります。
また、水槽の重さや水漏れのリスクを懸念して水槽自体を禁止している物件もあるため、事前に確認しておきましょう。契約書を読んでも判断が難しい場合は、管理会社や大家さんに直接問い合わせて確認しておくと安心です。
適切なサイズの水槽を選ぶ
水槽は水を入れると小型でもかなりの重さになります。例えば、60cm(幅)×45cm(奥行き)×45cm(高さ)の水槽を満杯にすると、120kg以上の重量になります。
水槽のサイズを踏まえ重さが一点に集中しないように、コンクリートパネルを水槽の下に敷くなどの工夫が必要です。
水漏れや漏電対策に注意する
水槽がひび割れていたり配管の接続部から水が漏れたりすると、床が損傷するだけでなく、漏電のリスクもあるため非常に危険です。また、普段は問題なかったとしても、地震や接触などの予期しない出来事で水槽が損傷する可能性も。
できる対策として、水は水槽の上端まで満たしすぎないようにし、水位をセンサーで確認しておくと良いでしょう。また、コンセントを水槽より高い位置に配置したり、水槽を壁から離して設置したりするのも効果的です。
エアーポンプの音に注意する
エアーポンプは水槽にとって必要なアイテムです。しかし、24時間つけていると音が気になるケースがあります。
隣の部屋にエアーポンプの音や振動が伝わってしまうとトラブルの原因となるため、できるだけ静音タイプのエアーポンプを選びましょう。また、ポンプの下に防振パットやスポンジなどを敷いたり、吊り下げて振動が直接伝わらないようにしたりするなどの対処法もあります。
室内に水槽を置く場所があるか確認する
水槽は直射日光が当たらない場所に設置する必要があります。日光が当たり過ぎると温度管理ができなくなり、コケが生えてしまい掃除の手間が増えます。
電源は水槽よりも高い位置に設置できるのかコンセントの位置も確認しておきましょう。また、水槽を掃除する際手間がかからないよう、水道から離れていないかも確認してください。
なお、水槽をベランダやバルコニーに設置してはいけません。避難時の妨げになる可能性があるほか、ニオイによる近隣とのトラブルに発展する可能性もあります。そのため水槽は、室内に設置するようにしましょう。
初心者でも飼いやすい魚7選
1.メダカ
メダカは淡水魚の中でも飼育しやすい魚です。適応する水温が15~30℃と広いため、日本の季節の温度変化に適応ができます。室内で飼う場合、水温が5℃を下回らなければヒーターといった特別な装置は必要ありません。またメダカは、小型の水槽やボトルアクアリウムなどでも問題なく飼育できるため、初心者でも育てやすい魚といえるでしょう。
2.金魚
日本では観賞魚として定番の金魚は簡単に飼えるので初心者に人気があります。一般的な「和金(わきん)」や、長いヒレをゆらゆらさせる姿が魅力的な「琉金(りゅうきん)」、そして目が大きくて愛らしい「出目金(でめきん)」などさまざまな種類の金魚がいます。
また、金魚は寿命が長く、10年ほど生きることもあるのが特徴的。適応する水温は15~25℃の範囲で、ヒーターがなくても飼育できるのも嬉しいポイントです。
3.アカヒレ
赤いヒレが特徴的なアカヒレは丈夫で飼いやすい淡水魚です。適応する水温は10~27℃なのでヒーターがなくても飼育できます。また少量の水でも飼えるため、小型のボトルアクアリウムにも適しています。水温やエサ、水質などにおいて強い魚なので、水槽の環境を安定させるために使用される「パイロットフィッシュ」としても知られています。
4.ネオンテトラ
熱帯魚といえば、ネオンテトラを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ネオンテトラは鮮やかな赤い尾ビレと青いラインが特徴的な熱帯魚です。
体が小さいため30cm程度の水槽でも10匹ほど飼育できます。また、水質の変化にも強く水草との相性も良いことから、初心者向けの魚として人気があります。
5.アフリカンランプアイ
ランプのように輝く青い目が魅力的なアフリカンランプアイは、体長約3.5cmと小さく控えめで上品な色合いが綺麗な魚です。ナイジェリアやカメルーンなどアフリカ大陸に生息しています。群れで泳ぎ、性格も穏やかなので他の魚と同じ水槽で飼育できます。
6.グッピー
グッピーはカラフルな体と大きな尾ビレが魅力的な魚です。とても穏やかな性格で水質の変化にも強いため、初心者でも安心して飼育できます。成魚でも3~5cmほどの大きさなので、小さな水槽でも問題なく育てられます。
しかし、グッピーは繁殖がしやすい魚なので、最初は数匹だったのが「気がつくと倍以上に増えている」ということもあるため注意しておきましょう。
7.ベタ
高級感のあるカラーと美しいフォルムが独創的なベタは、見た目の華やかさや飼育の手軽さから、ペットショップだけでなく雑貨店などでも販売されています。
ベタは口から空気を吸って酸素を取り入れるため、コップや小さなボトルアクアリウムでも飼育ができるため「一人暮らしでペットを飼いたいけれど、水槽を置くスペースがない」という方にもぴったりな魚です。ただし、複数で飼うと喧嘩をしてしまうので1匹で飼育するようにしましょう。
魚を飼うのに必要なもの
水槽
水槽といえば、大きなサイズを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし最近では、さまざまな種類のものがあり、スタイリッシュなアクアリウムも販売されています。
一人暮らしには、コンパクトなサイズの水槽がおすすめ。テレビボードや棚の上にも置けるのでスペースを取らずに楽しめます。寒さに強いメダカやアカヒレを飼育する場合は、小さなガラス製の「ボトルアクアリウム」が良いでしょう。
カルキ抜き
水道水には雑菌を分解するために「カルキ(塩素)」が含まれています。魚にとってカルキは有害なので、除去しないと魚を入れることはできません。
カルキ抜きは魚に有害なカルキを中和し、安全な水にするためのアイテムです。さらに、魚の健康維持に役立つ成分が含まれており、水の濁りを取り除く効果がある製品も販売されています。
カルキを抜く方法として、水道水を一晩置いておくという手段もあります。しかし、水替えのたびに一晩水を放置するのは手間がかかるため、時短で水替えができるカルキ抜きを利用するのがおすすめです。
ろ過装置
ろ過装置は、水質を維持するために欠かせないアイテムです。水を清潔に保つだけでなく、水中に必要な酸素も供給してくれます。ろ過装置には「上部フィルター」「外掛けフィルター」「外部フィルター」「底面フィルター」の4種類があります。初心者は手入れが簡単な「外掛けフィルター」や「上部フィルター」が扱いやすいでしょう。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。