世界のどの国にも祝日やお祝い行事がありますが、それは日本も同じです。今回は、日本の代表的な祝日について紹介したいと思います。
祝日はその国独自のものですが、日本もそうです。世界では、昔から今に至るまで、社会的、文化的に重要な節目をお祝いしてきました。その日に、ショーやイベントが開催されることもあります。
一方で、何かのイベントを記念して設定された祝日もあります。家で過ごしたり、休日の一環として過ごしたりしますが、今回は代表的な日本の祝日と、どのように過ごすのかという事について紹介したいと思います。
ゴールデンウィーク(GW)
ゴールデンウィークは大型の連休で、1年で最も長い連休になります。4日間続き、順に昭和の日、憲法記念日、みどりの日、子供の日となっています。
昭和の日 – 昭和を顧みるために制定された祝日です。昭和天皇の誕生日でもありますが、世界第二次大戦で当時のリーダーである天皇が非難された日でもあります。4月29日になります。
憲法記念日 – 憲法記念日は5月3日です。GWに必ず入っている休日です。1947年に新しく憲法を施行したことを記念して制定されました。
みどりの日– この言葉の通り、自然を観察し、親しむ日として制定されました。もともと戦時中から昭和天皇の誕生を祝う日として親しまれた祝日なのですが、彼の名前を反映させたくありませんでした。そこで、昭和天皇が花と自然を愛していたことにちなんで、緑の日として名づけられました。5月4日になります。
こどもの日 – 子供の日は5月5日です。GWの祝日の最終日となります。子供たちが個性豊かに育ち、幸せになるように願う日です。鯉のぼり(鯉をかたどった吹き流し)を飾って、お祝いします。鯉はポールにつないで飾るのですが、大きな鯉は父親、次に大きい鯉は母親、小さい鯉は子供たちで、年長順に飾ります。
元旦/大晦日
日本の元旦と大みそかは、日本で最も大事な祝日です。去年の嫌な出来事や負のエネルギーを浄化して、気持ちを新たに一年を始めることができると信じられています。大晦日には、一年の最後にお参りをしておきたいという人でごったがえし、元日には新たな一年の運勢を占いたいという人でにぎわいます。
新年には 全国で新年をお祝いするイベントが開催されたり、料理がふるまわれたりします。特別な料理として、幸運や長寿、そして来年が良い年になる事を願って食べる「おせち」があります。新年に食べても、おおみそかに食べても美味しく頂けます。
大みそかの深夜には、新たな年の始まりを告げる鐘がお寺で鳴らされます。深夜に鐘の音を聞いて、元日の日の出を鑑賞するという慣習があります。
成人式
20歳を迎える成人をお祝いするセレモニーです。すべての20歳になる人は、女性は着物など特別なおめかしをして、男性は袴やスーツを着て、成人になることをお祝いします。毎年1月15日に開催されるのですが、パーティーも行われます。近くのレストランが、成人を迎えた人でいっぱいになっていても驚かないでくださいね。
天皇誕生日
天皇が変わるたびに、祝日の日が変わります。当日は、皇居が一般公開されて、天皇が集まった人々にお言葉を述べます。目立ったイベントは開催されませんが、人々にとって大変喜ばしい日とみなされています。ほとんどの人が、一日中テレビ中継でその様子を目にすることができます。
春分の日
昼の長さが長くなり、季節の変わりを祝います。行事は7日間続き、毎年 天文観測によって日は異なります。この日は、冬が終わり春が来た事をお祝いします。家族が集まりお墓参りをしたり、神社や墓地へお供えをしに行く人が多いです。農家では、豊作と 健やかに作物が育つことをお祈りします。
山の日
毎年8月11日に制定されています。素晴らしい日本の山々を楽しもうと呼びかける日です。自然を楽しんだり、山の恵みを慈しむ日として認識されています。
ここで紹介した日本の祝日は、ほんの一部です。他にもたくさんの祝日がありますが、それぞれに特別の意味があり、伝統があります。あまり知られてはいませんが、独自の祝日を設定している町や地域も多々あります。 日本の歴史を勉強したい人は、日本の祝日の背景を勉強するのがいいかもしれませんね。