日本では6月から8月が夏とされています(ビレッジハウスのブロガーによると、この時期は家探しのオフシーズンだそうです)。夏になると、「夏祭り」と呼ばれるイベントがあちこちで行われます。「夏祭り」は、農家や村人たちが作物の豊作を感謝して、神に敬意を表すために開催したのが始まりです。
しかし現在では、家族や友人と楽しむ楽しい夏の娯楽へと変わりつつあります。ちなみに、日本で人気のある有名な夏祭りは、以下の3つです。
- 「青森ねぶた祭」・・・毎年8月上旬に青森市で開催されます。
- 「 祇園祭」・・・京都で7月に開催されます。
- 「七夕祭り」・・・全国各地で7月7日に開催されます。
夏祭りに行く人たちは、祭り自体はもちろん、会場で提供される軽食やスイーツも楽しみにしています。そこで今回は、地元の人や観光客に人気の夏祭りスイーツを紹介したいと思います。ぜひ一度食べてみてくださいね。
1. たい焼き
「たい焼き」は「焼いた鯛」という意味で、鯛の形をしたおやつです。日本で、鯛は幸運と繁栄を象徴しています。
「たい焼き」は明治時代(1868~1912年)に誕生しました。小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、水もしくは牛乳などを混ぜて、鯛の形をしたワッフルメーカーを使って、黄金色になるまで焼きます。以前は、鋳鉄や銅製の型を使っていましたが、最近ではノンスティックコーティングのものがよく使われているようです。
昔は、この「たい焼き」の中に、小豆で作られた餡子を詰めるのが定番でしたが、最近ではチョコレート、サツマイモ、カスタード、抹茶味の餡子などのたい焼きが売られています。
2. チョコレートバナナ
「チョコバナナ」は、祭りの屋台でよく売られているおやつです。1903年に台湾から輸入されたバナナが日本で人気となったことをきっかけに、チョコバナナが生まれました。
作り方は簡単です。溶かしたチョコレートの中にバナナを浸し、チョコレートが固まれば出来上がりです。一般的には、棒や串を刺して売られています。
ほとんどの店は、このチョコバナナの上に虹色のスプリングルや砕いたナッツをふりかけたり、色とりどりのチョコレートを使うなどして、客の気を引くアレンジをしています。
このおやつに似たおやつが、東京土産で有名な「東京ばな奈」です。バナナの形をしたスポンジ生地の中に、クリームが詰められています。最近では、東京だけでなく関東にある他の都道府県でも買うことができるようになり、観光客が家族や友人に贈る定番のお土産として注目されています。
3. かき氷
「かき氷」は、日本版スノーコーンです。その食感は粉雪のようにふわふわしています。カップにかき氷を盛り、シロップ、フルーツジュース、練乳などをかけます。お店によっては、アイスクリームやヨーグルトなど様々なトッピングをしてくれますよ。
「かき氷」は10世紀の平安時代に日本に伝わりました。元々は、暑い時期に特権階級の貴族だけが食べる事ができる食べ物でしたが、その後、氷を作る技術が進歩し、一般大衆にも手が届く価格になったことで、多くの人が楽しめる夏祭り定番のおやつとなりました。1869年には、日本初のかき氷店が横浜にオープンし、7月25日は「なつごおり」の語呂合わせから「かき氷の日」となりました。
4. さつまいも
日本の「さつまいも」は、西洋のものよりデンプンが多く、甘くナッツのような風味とホクホクした味わいがあります。円筒形で球根状な形をしていて、ふわふわとして軽い食感が楽しめます。
さつまいもは17世紀に初めて日本に伝わり、焼いたり蒸して食べられていました。現在でも、さつまいもは、「焼き芋」として屋台で売られ、人気のおやつです。また、さつまいもを調理した「大学芋」も人気です。油で揚げたさつまいもに糖蜜を絡めたお菓子なのですが、外はカリカリ中はしっとり柔らかく、とてもおいしいです。ぜひとも食べておきたい一品です。
5. 綿菓子
19世紀にウィリアム・モリソン博士という歯科医によって発明されました。モリソン博士は 1897 年に菓子職人のジョン・C・ウォートンと共同で、回転するボウルの中で砂糖を加熱してキャラメル化し、軽くて甘い糸状にして綿菓子に紡ぐ機械を発明しました。そして、1904 年にセントルイス万国博覧会で世界に紹介されると、大いに流行しました。
もっと楽しくてクリエイティブな面白い綿菓子をお探しという方には、東京の原宿にあるトッティキャンディファクトリーなんていかがでしょうか。顔より大きく、ワイルドで面白い形の綿菓子を作ってくれますよ。ぜひ一度足を運んでみて下さいね。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。