#1 東京
2019年のラグビーワールドカップ、2020年にはオリンピックが開催されるということで、ここ2年は日本の首都である東京が世界から注目されています。ところで東京は、日本の他の都市の中でも唯一、人口が増加している都市です。宿泊、娯楽施設、文化、雇用面のインフラが十分に整っているために、世界からは大都市の1つとして認識されているのではないでしょうか。
しかし、必ずしも東京一辺倒というわけではないようです。経済、文化、環境など理由は様々ですが、東京以外にも人気の高い都市はたくさんあります。「大都市」によくある喧騒が苦手だという人は、東京以外の都市に住むことを考えてみるのもいいかもしれませんね。
#2 福岡
福岡は、東京以外で人気がある都市といわれており、日本列島の南にあります。港湾が整備されており、高速船の「ビートル」に乗船すれば韓国にも容易に行くことができます。また、福岡には約150万人が住んでおり、福岡市はさらに人口を増やすための様々な取り組みを現在行っているそうです。
福岡の気候についてですが、他の地域に比べると温暖な気候です。そのため、雪が降る冬でもそう寒くありません。一方で夏には、野外でさまざまなアクティビティを楽しむことができるのがこの町の特徴です。
福岡の市長は年齢が36歳で、若いのにも関わらず様々なアイディアを実行してきた人物として有名です。具体的には、魅力的なインセンティブを企業に付与することで、福岡市への投資を国内外から呼び込んでいるということです。分かりやすく言うと米国のシアトルのようなもので、起業をしやすい環境を整備しているのだそうです。
さて、日本列島の南にある福岡市ですが、成長のスピードがとても早いといわれています。また、他の都市と比べると若年層の数が多く、住んでいる若者の数が最も多いのだそうです。一方で海と山に囲まれている福岡では、ゆったりとした時間が流れており、様々な郷土料理を楽しむこともできます。ぜひ、福岡を訪れてみてください。
#3 富山
「スマートリビング」を志向している都市、それが富山です。東京の北西、250キロ離れたところにあり、富山県の県庁所在地でもあります。
そんな富山ですが、人口はわずか40万人といわれています。実は富山は、10年以上前から自転車のシェアリングシステムを導入しており、持続可能なライフスタイルを志向しています。また、富山の取り組みは世界に知れ渡っており、都市のコンパクト化、持続可能性を志向した取り組みは、世界中から称賛されています。
ところで日本には、「未来都市」に指定されている都市が11個あるのですが、富山もその「未来都市」の一つです。「未来都市」の延長で、地球温暖化・天然資源の減少を食い止める運動に参画しているのだそうです。
また、都市のコンパクト化を志向する取り組みの一環として、富山を走る路面電車の路線が散策しやすくなりました。これにより、お城、未来型のガラス美術館などアート関連の観光地、広大な湾、山など自然へのアクセスが便利になったということです。
#4 札幌
もし、日本の寒い冬を体験してみたいという人がいれば札幌をお勧めします。札幌は日本列島の北部に位置する、にぎやかな都市です。札幌の人口は、わずか200万人と少ないものの、規模としては国内で上から数えて5番目の人口になります。そんな札幌では、世界的に有名な「アイスフェスティバル」というイベントが、毎年2月に開催されています。
また、ウィンタースポーツが好きな人にとって、札幌は素晴らしい場所だと思います。他の都市に比べると暑さや湿度がそれほど高くなく、暮らしやすい気候なので、郊外でのハイキング、屋外でのアクティビティを楽しむことができます。
ところで、札幌で有名な料理といえばラーメンです。スーパーに行くと「サッポロラーメン」という商品をみかけることもあると思いますが、その商品名は「札幌」からきているそうです。ラーメンが好きな人であれば、すでに知っていることかと思います。ラーメン以外ですと、日本最大の動物園、特殊な造形をした建物、庭などが観光スポットとして有名です。
#5 調布
もし、東京の近くに住みたい、でも通勤ラッシュには遭いたくないという両方のニーズを満たしたいということであれば、調布をお勧めします。調布は都心エリアとして認識されている一方で、新宿の繁華街からは電車で20分ほどでアクセスすることができます。新宿など大都市へのアクセスの利便さを重視するけれども、住まいのコストを抑えたいという場合は、調布をお勧めします。
少し都心からは離れていますが、自然に触れる機会がたくさんあるのもこの都市の特徴です(神代植物公園など)。また、FC東京や東京ヴェルディなど、プロサッカークラブの本拠地でもあります。
#6 千葉
東京を除き、人口が増えているという都市の数はさほど多くありません。しかし、宿泊施設が多く、東京への通勤に便利というメリットがあることから、千葉に住みたいと考える人は多いといわれています。
また、太平洋沿岸のビーチにはアクセスが良く、ウォータースポーツを楽しむことができます。
一方で、千葉には約100万人が住んでいます。娯楽、飲酒、食事に関する施設や世界最大の懸垂式モノレールがあるなど、楽しく生活できると思います。
#7 筑波
最後になりますが、学術、科学に興味がある人々には、筑波をお勧めします。人口は約25万人です。都心とは違い、ゆったりとした時間軸で生活することができます。それに通勤にも便利です。筑波は茨城県にあるのですが、東京からだと北へ1時間の場所にあります。この都市は、日本の「科学都市」としても有名で、かの有名な筑波大学を中心として(ノーベル賞の受賞者を2人輩出)、大きなロケットの開発や宇宙に関するあらゆる情報を集約している「筑波宇宙センター」があります。また、郊外に足を運ぶと、たくさんの公園や広場筑波山の頂上へ向かうロープウェイがあります。
以上、日本の注目都市をまとめました。東京で生活する場合は、娯楽施設の少なさを嘆いたり、日常生活で不便に感じることはそう多くないと思います。
そうではなく自然、スマートシティー、温暖な気候の下で暮らしたいのであれば、東京以外にも魅力的な場所はたくさんありますのでぜひ検討してみてください。